トレンドその3
どんどんと拡大しているサービスエリア
地方のサービスエリア重視ならドコモ
次世代サービスの地方進出は来年以降
いくら魅力的な無線データ通信サービスがあっても、自分が使いたい場所がサービスエリア外であれば何の役にも立たない。
まずイー・モバイルは、地方も含めて県庁所在地の中心部ならほぼ利用できるようになった。すでに人口カバー率は90%を達成しているので、サービス開始初期の頃に使えなかった地域もかなり対応しているはず。同社のサイトでまずは確認してほしい。
地方のユーザーや各地を飛び回る人には、人口カバー率100%を達成しているドコモのサービスが魅力的だろう。もちろん人口カバー率100%と言っても、日本のすべてでつながるワケではないが、ドコモのケータイが繋がる場所であればデータ通信が使えるわけだから、安心度合いが全然違う。
一方、10Mbpsオーバーを実現する次世代サービスの「UQ WiMAX」」や「WILLCOM CORE XGP」はまだまだこれから。今年中に東名阪の都市部をカバーし、来年以降にようやく地方の都市部でも利用できる地域が出てくるだろう。
トレンドその4
汎用性が求められている端末
使い回しが利くUSB接続型が人気
無線データ通信サービスではデータ通信カード(アダプタ)と呼ばれる専用の端末をPCに接続して使う。以前はPCカード型、CFカード型が中心だったが、最近ではカードスロットを持たないネットブックが増えたこともあって、USB接続型の人気が高い。
これらの端末はUSBメモリよりも多少大きいので、PCのUSBポートの位置によっては他の周辺機器がPCに接続できないこともある。そんなときはUSBの接続部分が可動式になっている製品だと場所を取らなくて便利だ。
無線データ通信カードを
自宅の固定回線代わりに使う
またUSB接続型のメリットとしてモバイルPCだけでなく、デスクトップPCなど、複数のPCで使い回しが利くことが挙げられる。自宅であまりインターネットを使わないのであれば、ADSLやFTTHなど固定のインターネット回線を解約して、無線データ通信サービスに一本化してしまうという方法もありうる。
さらにおもしろいところは、無線データ通信カードが接続できるルーターも登場している。これは無線データ通信カードによるインターネット接続をルーター経由で複数のPCによって共用するというモノ。具体的な製品や詳しい使い方や製品は第4回で紹介する予定である。
モバイルデータ通信サービスのトレンドの紹介を終えたところで、次ページからは事業者ごとに詳しいサービス内容を見ていこう。
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