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全部知りたい! iPhone 3GS & iPhone OS 3.0 第6回

コンパスや音声コントロールなど、魅惑の機能が満載!

これが実機だ! iPhone 3GS、国内最速レビュー【その2】

2009年06月25日 16時00分更新

文● 林信行

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小ネタ・ハードウェアの変更点

 iPhone 3Gと外観が同じに見えるiPhone 3GSだが、細かな改良が加わっている。

 まず非常に細かいことだが、最新のiPodシリーズに合わせて、ヘッドホンマイクの端子が音量操作に対応した。iPhone 3GSには、第2世代iPod touchと同じマイク内蔵で音量操作の付いたヘッドホンが付属している。もちろんオプションで販売しているカナル型の「Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic」でもちゃんと音量の調節が可能だ。


バッテリー

 バッテリー時間については試用期間が短く、まだ十分な検証ができていない。ただ12時間ほど、まったく同じデータを同期したiPhone 3GとiPhone 3GSを一緒に持ち歩き交互に使ってみたところ、3GSのほうが確かに長持ちした印象だ

 朝9時から1日がかりで外出をして、夕方まで通話、SMS、静止画カメラ(iPhone 3GSでは少しだけビデオも撮影した)、そしてアプリ(主にTwitter投稿系アプリ)を使ってみたところ、夕方頃にiPhone 3Gはバッテリーが20%を切ったが、iPhone 3GSはまだ半分以上残っていた。

 ただし、iPhone 3Gのバッテリーが1年近く使った後の状態であることや、電話の通話件数はiPhone 3Gの方が合計で20分ほど長かったので、あまり正確な比較とは言えない。参考までに、WWDC 09の基調講演で紹介したiPhone 3GとiPhone 3GSのバッテリー動作時間の比較表を掲載しておく。

WWDCの基調講演で発表されたバッテリー駆動時間。3G環境での通話時間は5時間で変わらないが、音楽やビデオの再生時間が伸びている


パッケージについて

 iPhone 3GとiPhone 3GSでは、パッケージも変わっている。そっくりに見えるのだが、並べてみるとiPhone 3GS用の箱がひと回り小さくなっていることに気付くだろう。

左がiPhone 3GS、右がiPhone 3Gの箱。形状は同じなので、単体で見たら違いはわからないだろう。箱の右下に「コンパス」アプリのアイコンがあれば「iPhone 3GS」のパッケージだ

 アップルは最近、環境への配慮の一環としてパッケージの小型化に力を入れている。これにより輸送費、およびそれにより消費されるエネルギー負荷を減らすことができるのだ。日本未発売の初代iPhoneやiPhone 3Gでもパッケージは小型化されていたが、iPhone 3GSではさらに少しだけ小さくなった。

 箱の中身でも、ひとつだけ違いがある。それは液晶面の汚れを拭き取るためのクロスが入っていないのだ。ここで気になるのがiPhone 3GSのスペックシートに、こっそりと書き加えられている「耐指紋性撥油コーティング」の文字だ。

 iPhone 3GSの液晶表面には指紋のつきにくいコーティングが施されている。今回、クロスがなくなったのは、そうした変化を反映してのことなのかもしれない。

 実際にiPhone 3GとiPhone 3GSの液晶をきれいに拭いた上で、両機の液晶を同じような手順で指でなぞってみた。ちょっとした力の入れ加減でiPhone 3GS側の指紋が目立つこともあったが、全体で見るとiPhone 3GSの指紋の方が圧倒的に線も細く目立たない。しかも、本体の電源をいれて画面に何かを表示させた状態だと、さらに目立ちにくい印象を受けた。

 これも、これまでのiPhone 3Gを使っているユーザーには、響く機能だろう。

左がiPhone 3G、右がiPhone 3GS。3GSの画面に蛍光灯が映り込んでいるため写真ではややわかりにくいが、iPhone 3GSでは、指紋が細くかすれてしまう感じでなかなか付かなかった

※その3はこちら


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