このページの本文へ

ここがスゴいぞっ! iLife ’09 第9回

俺の曲を聞け! GarageBandで作った音楽を共有

2009年06月23日 14時19分更新

文● 内山秀樹

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ポッドキャストで新曲を定期配信!

 お次はGarageBandと、GarageBandと同じ「iLife '09」のパッケージに含まれている簡単ウェブ作成ソフト「iWeb」を連携させた、ポッドキャストのネット公開方法を紹介しよう。

 インターネットに詳しい人ならご存じだと思うが、ポッドキャストとは、音声や動画をネット配信する仕組みのひとつだ。単にウェブサイトでファイルを配るのと異なり、「RSS」という更新情報を通知してくれるのが特徴で、iTunesなどの管理ソフトを使えば最新番組を手軽に手に入れられる。一般的にはラジオ番組のような音声配信に使うのが主だが、もちろんオリジナル曲を配布するのにも活用できる。

「iWebにPodcastを送信」機能を使えば、iWebを利用して自分のオリジナル曲が掲載されたウェブサイトを簡単に作成できるだけでなく、RSSによるポッドキャスト配信も行なえる

MobileMe

MobileMe

 まず始めに、自作曲をポッドキャストとして公開するためのウェブスペースを用意しておこう。一般的には、アップルが提供する統合インターネットサービス「MobileMe」(年会費9800円)か、各種ホスティングサービスと契約するのが手っ取り早いだろう。

 書き出しは、まずGarageBandの「共有」メニューから「iWebにPodcastを送信」を選ぶ。圧縮方法、オーディオ設定などのダイアログが表示されるので、適宜設定をしてから「共有」ボタンをクリックしよう。

 より広く聞いてもらいたい場合は、ここでひと手間加えるといい。圧縮方法として、iPodに標準採用されている「AACエンコーダ」でなく、「MP3エンコーダ」を選択しておくと、AAC形式に対応していない古めのMP3プレイヤーなどでも再生できるようになる。

 あとは待っていれば、ミックス、ノーマライズ、変換などの作業が実行されてiWebが自動的に起動する。iWeb側の操作も至って簡単で、ウェブサイトのテンプレート(Poadcast)を選ぶだけで、ポッドキャストに対応したウェブページを作れるのだから驚きだ。

GarageBandから書き出されたファイルを元に、半自動的にポッドキャスト対応のウェブサイトを作れる。テンプレートから「Podcast」選択すれば……

アップルらしいシンプルではあるがしっかりとしたデザインのページを構築可能だ

 ポッドキャストによる公開は、自分のウェブサイトだけでなく、iTunes Storeの「Poadcasts」カテゴリーに登録して番組を配信できるというメリットもある。

 iTunes Store内で、有名アーティストや芸能人のポッドキャストの番組に混じって、自分の曲を配信できることに加えて、より多くの人の目に留まる可能性が大きく広がるあたりが嬉しい。

有名アーティスト、ミュージシャン、芸能人などの番組を数多くラインナップされているiTunes StoreのPodcastsカテゴリー。GarageBandで作成したオリジナル曲であれば著作権の侵害などを心配することもない。コピー/カバー曲などについては、自分で演奏や制作したものであっても基本的にはNG

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中