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どっちを買う!? ソニーのデジイチ「α330」と「α230」

2009年06月23日 16時00分更新

文● 周防克弥

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高速かつ精度が高いライブビュー

330の背面モニター。左右に動かないのは残念だが上下が動くだけでもかなり撮影時には便利

330の背面モニター。左右に動かないのは残念だが上下が動くだけでもかなり撮影時には便利

 α330に搭載される可変液晶は、上に135度、下に55度回転し、従来機より少し可動幅が広がっている。

 加えてα330にはライブビュー機能が備わる。コンデジや他社で言うライブビューでは撮像素子によるリアルタイム映像だが、αでは光学ファインダー内の専用素子からの映像を表示する。

α330(右)にはシャッターボタン付近にライブビュー用ボタンとライブビューの拡大表示ボタンがある。両機種ともメインスイッチはシャッターボタンの周辺に変更された

α330(右)にはシャッターボタン付近にライブビュー用ボタンとライブビューの拡大表示ボタンがある。両機種ともメインスイッチはシャッターボタンの周辺に変更された

 クイックリターンミラーが動作しないため、AF動作に通常の位相差検出方式を使用することができ、高速で精度が高い。ただし、見た通りの絵が写らないのと反応が若干鈍い(暗い場所などでフレームが落ちているような表示になる)のが難点。更に視野率が90%とかなり低い。なお光学ファインダーの視野率は95%とライブビューよりも高い。

 光学ファインダーの倍率は、α330で約0.74倍、α230は約0.83倍。ライブビュー機能を持たないα230の方が、光学ファインダーを覗いたときの見え具合が若干大きい。


絵入りで解説! 初心者に優しいメニュー

どちらも顔を近づけると自動的にAFが動作する「アイスタート」のセンサーが光学ファインダーの下に備わっている。同機能はシャッターボタンを半押しする必要がないが、顔に関係なく何かが近づくと反応するので肩からかけているだけでもAFが動作してしまう

どちらも顔を近づけると自動的にAFが動作する「アイスタート」のセンサーが光学ファインダーの下に備わっている。同機能はシャッターボタンを半押しする必要がないが、顔に関係なく何かが近づくと反応するので肩からかけているだけでもAFが動作してしまう

 両機種とも操作系が一新され、十字キーを中心にしたシンプルな操作になっている。ボタン類は右側に集約され、十字ボタンにそれぞれ機能が割り当てられた。アクセス頻度の高い設定項目と思われる「フォーカスモード」「フォーカスエリア」「測光モード」「Dレンジオプティマイザー」「ホワイトバランス」「クリエイティブスタイル」は「Fn」ボタンで呼び出すようになり、アクセスしやすい。

 液晶メニューのデザインは4色(ホワイト、ブラック、ピンク、ブラウン)から選べる。表示される情報はモード別で変わり、シーンモードなどでは設定可能な項目のみが表示され、マニュアル系(プログラム、絞り/シャッター優先、マニュアル)では詳細な表示になる。またシャッターと絞りの関係を絵で分かりやすく表示するモードも新たに用意された。モードを切り替えるたびにモードの説明が表示されるのも親切だ。

シーンモードのメニュー

シーンモードのメニューは表示項目が少なくてシンプル。設定を変更できる項目が大きく表示される

マニュアル系

マニュアル系のメニューでは、カメラの設定状況が一覧表示される

モードを切り替えるとそのモードの説明が表示される

モードを切り替えるとそのモードの説明が表示される。初心者にはどんな機能なのかわかるので便利だ。シャッターボタンを半押しにすればすぐにメニュー表示に戻る

シャッターと絞りの効果がわかるように図版で示される。絞りのほうは装着したレンズで設定可能な範囲が濃いグレーで表示される

シャッターと絞りの効果がわかるように図版で示される。絞りのほうは装着したレンズで設定可能な範囲が濃いグレーで表示される

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