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ネットブックによる価格破壊が進行中のパソコン業界だが、だからといって、ネットブックにすべての人が満足しているわけではない。Atomの性能の低さ、意外と持たないバッテリーなど、コアなモバイラーを満足させるには、やはり不満な部分も多い。かといって、ネットブックの3~4倍という価格のモバイルノートには、抵抗感を感じるのもまた事実ではある。
そこに登場したのが、台湾Acerの「Aspire Timeline AS3810T」(以下Timeline)である。Core 2 Duo搭載、カタログスペックで8時間のバッテリー駆動時間という性能を持ちつつ、“ネットブック+α”の9万円以下で購入できる低価格が魅力だ。Timelineは「モバイル価格破壊時代」の中心選手になれるだろうか?
![]() | Aspire Timeline AS3810T。いわゆる「A4薄型」サイズのノートで、使いやすいキーボードのサイズと実用的なディスプレー解像度が魅力だ |
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使いやすいサイズで重量も「そこそこ」
インターフェースは充実
まずは、概要からチェックしよう。Timelineは13.3型のディスプレーを採用したモバイルノートだ。重さは約1.6kg。日本ではパナソニックの「Let's note R」シリーズの存在もあり、モバイルと言えば“B5サイズ、1kg前後”のモデルが中心だ。だが、世界的に見てビジネス向けノートの要件としては、画面の広さとタイプのしやすさから、広いニーズを持つサイズである。「MacBook Air」や「VAIO type Z」「ThinkPad X」シリーズあたりがライバルと言っていい。
1.6kgという重量は、1.3kg台のライバルと比較すると確かに重い。だが、ライバル機種の価格は15万円から25万円。価格差が大きいことを思えば、300gは十分納得できる範囲であろう。
搭載ディスプレーは、アスペクト比16:9の1366×768ドット。サイズ的にも解像度的にも十分満足できるレベルのものだ。ライバルが1280×800ドットのディスプレーを採用していることが多いことを考えれば、この点はアドバンテージである。バックライトは、発色と省電力性を考慮してかLEDバックライトを採用。発色は「極上とは言わないが良好」といった程度だ。
視野角は上下が多少狭く、特に斜め下から見た場合には変色が大きい印象だが、実用上大きな問題が出るレベルではない。どちらも価格を考えれば、不満が出ることはまずないだろう。ディスプレー表面は光沢仕上げ。残念ながら、コストをかけた「映り込み低減型」ではなく、同社のネットブックなどでも使われているのと同様の加工と思われる。
デザインは基本的にシンプルで、モバイルノートにありがちなケレン味は少ない。だがそれだけに清潔感があり、「よくまとまったもの」という印象を受ける。厚みは最薄部で23.4mm、最厚部で28.9mm。飛び抜けて薄いわけではないが、持ってみても十分に「薄い」印象を受ける。ここでも「価格を考えれば満足」というコンセプトが見えてくる。
![]() | デザインはシンプルで、いかにもビジネス向けといった印象を受けるシルバーと黒を主体にした構成。装飾はAcerのロゴ程度だ |
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| 正面にはインターフェース類はない。中央のタッチパッド前方にあるのは、バッテリーが充電済みかを示すインジケータ。妙に明るくて大きいので、邪魔に感じることも |
インターフェース面は、むしろ“リッチ”だ。本体右側面には、Ethernet(1000BASE-T)に2つのUSBポートのほか、HDMI出力とメモリーカードスロットを備える。最近は低価格化のためか、「SDカードのみ」対応の製品も見られる。だがTimelineは“5in1”タイプで、SD/MMC/メモリースティック/xDといった主要カードすべてに対応する。ちょっとしたことだが、差別化要因のひとつと言っていい。
また左側には、USBがもうひとつと、アナログRGB出力が用意されている。HDMIとアナログRGB両方があるのは、「テレビ出力」と「プレゼンテーション用途」、両方を考えてのことだろう。
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| 本体右側面。左からメモリーカードスロット、USB×2、HDMI出力、LAN |
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| 本体左側面。電源は一番奥にある。排気はほぼすべてこちら側から行なわれるので、熱はここに集中する |
![]() | 付属のACアダプターはさほど大きくない。ただし、ケーブルは俗に言う「ミッキープラグ」を使った太くて長いもので、少々かさばる |
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