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ガジェットで自転車ライフをもっと便利に! 第12回

SONY「nav-u」を自転車で使い倒してみた【後編】

2009年06月23日 20時00分更新

文● 荻窪 圭

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自転車で使うときの問題点

 で、使って見て、nav-uを自転車で使うには2つの大きな欠点があることに気づいた。

 ひとつは耐久性。当たり前だけど、カーナビは「車の中」で使うもの。だから耐衝撃性はあまり考えられてないし、防水構造にもなっていない。自転車の場合、雨が降ったら「濡れる」。濡れたらあわててnav-uを取り外さねばならない。まあ、ポケットなど濡れないところにしまって、音声だけ聞くというのはありだけど。

 どうしようかなと考え、試しに「自転車用フロントバッグのマップポケット」に入れてみた。

自転車のフロント部に装着したバッグのマップポケットにnav-uを入れてみた

バッグ自体はこんな感じ(この写真ではまっとうに地図がセットしてあるけど)。英ALTURAのORKNEY BAR BAG

 ツーリング用のバッグだと、地図をいれておくためのビニールのポケットがついてたりするのだ。ここに入れれば、まず濡れない。ビニールの汎用防水ケースに入れて、汎用のマウントで自転車に取り付けるという手もある。本格的に走るなら、転んだときnav-uを傷つけないよう、ケースに入れることを考えた方がいいかも。

 もうひとつは「バッテリーの持ち」だ。バッテリー持続時間は、通常モードで約4時間。

 省電力モードで一定時間経つとバックライトをオフにする機能はあるけれども、それだと地図を見るたびに画面をタッチしなければならず、ちょっと即時性に欠けて面白くないし、いつでも視線を落とせば見られるのがカーナビって気もする。

 今回もときどき「自分はいったいどこを走っていて、ナビは次にどこを走らそうとしてるんだろう」ということが気になり、ときどき止まってはチェックしてたのだ。ぱっと画面を見て、指でドラッグしてスクロールし、縮尺を変えるって作業をしたくなるし、喉が渇いたから最寄りのコンビニで、と思うと画面を見て近いとこに寄り道計画を立てる。なんだかんだと操作するのだ。

 そんな風にバッテリーを贅沢に使うと、片道1時間の道を往復して(寄り道したので実際にはもっとかかってるけど)、帰宅するとバッテリーが2~3割残ってる感じだった。片道2時間以上使い続けるようなケースだとあぶないかも。

 ただ、nav-uが悪いわけじゃない。普通、カーナビってバッテリーでは動かさないものだからだ。PNDの場合、シガーソケットから電源を取るのが一般的(nav-uにもシガーソケットから電源を取るコードがついてくる)。だからバッテリー持続時間は、さほど重要じゃないのである。nav-uも車から外して使う(駐車場から目的地まで徒歩移動するときとか)前提のバッテリーだから、それほど大容量のものを積んでるわけじゃない。

 どうするか。幸い、nav-uの電源は「USBのminiB端子」を使っている。USBを通して電源をとれるのだ。ってことは、USB端子に出力する汎用バッテリーユニットを使えばいいのである。もちろんメーカー保証外なので自己責任でやって欲しいのだが、わたしが試したところ、三洋電機のエネループモバイルブースター「KBC-L2S」を使って充電できた。その際、使用するケーブルに注意すること。USBケーブルによっては電源として認識してくれなかった。本体付属のケーブルなら、わたしが試したところではOKだった。

nav-uに、普段使ってるエネループモバイルブースターをつないでみた。まともなUSBケーブルなら(充電専用のケーブルには信号線がちゃんと4本通ってないモノがある)充電できるようだ

 このバッテリーを、フロントバッグなりなんなりに入れて、そこからケーブルを伸ばして給電してやれば、KBC-L2Sはリチウムイオン充電池を内蔵していて、しかも5000mAhの大容量なので遠出しても余裕で1日は持つだろう。

(次のページへ続く)

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