このページの本文へ

Xeon 5500搭載サーバ&ワークステーション大集合 第16回

Xeon W5580を2基搭載、最高峰WSの実力を試す

2009年06月23日 12時00分更新

文● 石井英男

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

最大で192GBのメモリーを搭載可能


 今回の試用機は、BTOで選べる構成の中でも、かなりハイエンドな構成で、Xeon 5500番台の中でも最も高性能なXeon W5580(3.2GHz)を2基搭載。チップセットは、Intel 5520を採用している。

「HP Workstation Z800」。タワー型の筐体だが、サイズは20.3×52.5×44.4cmとかなり大きく、重量も標準構成時で約21kgとヘビー級だ

 なお、Z800のメモリースロットは12基と下位のZ600より6基多い。仕様上は、最大192GBのメモリーが搭載可能だが、現時点で16GBのメモリーモジュールが入手できないため、最大96GBまで。192GBの搭載が可能になるのは、2009年下半期以降となる。試用機では、4GBのメモリーが搭載されていた。

 OSは、Windows Vista Business SP1の32bit版/64bit版のほか、ダウングレードサービスを利用することで、Windows XP Professional SP2(32bit版)またはWindows XP Professional x64 Editionのプリインストールモデルも選べる。また、Red Hat Enterprise Linux WSにも対応する。試用機には、Windows Vista Business SP1 64bit版がプリインストールされていた。

 HDDインターフェースは、SATAとSAS(Serial Attached SCSI)の2種類をサポート。SATA対応HDDは250GB/500GB/1TBの3種類(回転速度7200rpm)。低価格で大容量を実現できることが利点だ。一方SAS対応HDDは146GB/300GB/450GB(回転速度15000rpm)で、より高いディスクパフォーマンスを発揮する。

 HDDは最大5基を内蔵可能で、5TBまでの大容量ストレージを実現できるほか、RAID構成にも対応する。試用機には、146GBのSAS対応HDDが搭載されていた。



合計7つの拡張スロットを装備


Z800の背面。シリアル、PS/2×2、USB 2.0×6、IEEE 1394、1000BASE-T LAN×2、ライン入力、ライン出力、マイクの各端子を装備。ビデオカードの「Quadro FX 4800」は、DisplayPort×2、デュアルリンクDVI-I、3ピンステレオシャッターコネクターを備えている

 拡張性も非常に高く、Gen2規格のPCI Express x16スロットを2つとGen2規格のPCI Express x8スロットを2つ、Gen2規格のPCI Express x4スロットとPCI Express x4スロット、PCIスロットをひとつずつで、合計7つの拡張スロットを装備している。ビデオカードを2枚差しする「NVIDIA SLI」にも対応する。

 BTOで選べるビデオカードも「NVIDIA Quadro NVS 295」「NVIDIA Quadro FX 280」「NVIDIA Quadro FX 580」「NVIDIA Quadro FX 1800」「NVDIA Quadro FX 3800」「NVIDIA Quadro FX 4800」「NVIDIA Quador FX 5800」「ATI FirePro V3700」「ATI FirePro V5700」「ATI FirePro V7750」と充実している。

 ちなみにビデオカードを3枚装着することによって、最大6画面のマルチモニター表示が可能だ。試用機では、NVIDIA Quadroシリーズの中でも、ハイエンドに位置するNVIDIA Quadro FX 4800が搭載されていた。NVIDIA Quadro FX 4800は、DisplayPortを2系統とデュアルリンクDVI-Iを1系統備えており、2画面出力が可能だ。

カテゴリートップへ

この連載の記事

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ