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津田大介氏が語る、Twitter報道論「tsudaる技術」

2009年06月19日 18時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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「tsudaる」ための5つの技術

津田 自分で言うのも何ですが「tsudaる技術」を紹介します。実際にやっていけばうまくなっていくと思いますが、自分で気をつけているところがいくつかあります。


1. 配布資料を必ず確認する

 まず、紙の資料が配布されているときは、会見の内容がそのまま紙に書いてある場合が多いんですよね。話している内容を配布資料を元にするとすごくまとめやすい。多くの情報を載せるときのコツです。


2. 「数字」を優先的にメモする

 紙資料が配布されない場合でも、イベントのプレゼン中にグラフや数値が発表される場合があります。そこでしか開示されない数字を知りたがる読者は多いので、Twitterの横にメモ帳などを開いておき、数字を優先的にメモしておくといいですね。


3. 文末は「だ、である」調に統一する

 140字の投稿上限をフルに活用するため、文末は「だ・である」調に統一。また「これ」や「それ」などの指示語を多用したり、外来語を日本語に置き換えたりすると制限内におさまりやすくなります。


4. 無理してすべての発言を拾おうとしない

 すべての発言を拾う必要はありません。そのとき、その場所でしか聞けない「おいしい」発言を優先して拾ってくることが必要です。あとから調べられるような情報を省いてでも、講義の要となる発言を逃さないようにすることですね。


5. 話の「枕」にあたる部分は投稿しない

 もっとテクニカルな技術論で言うと、話者が発言をはじめる際の冒頭部位「枕」にあたる箇所はムダです。「つまり」「要するに」などの言葉で2回目の説明が行なわれることが多いんですね。なので、1回目の発言は話を理解するために聞き、2回目の発言内容から要約を開始すると投稿もしやすくなる。

 これは単にTwitter中継だけじゃなく、会議の議事録をとるときなどにも参考になるものと思います。なのでこれを新書にしたらいいかなと思いつつ(笑)、まとめる時間もないので、皆さんがこの内容を広めてもらえればと思っています。

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