水準器表示機能を搭載
撮像素子は1230万画素の「LiveMOSセンサー」を採用。ミラーボックスのないマイクロフォーサーズ機ゆえ、マウントから撮像面までの距離が短い。レンズを外してもシャッターが見えないのはライヴビュー専用機ゆえ。常時シャッターは開きっぱなしで撮影時のみ一度閉まり、露出用にシャッター動作を行なってまた開く、という動きになる。一見複雑でタイムラグがありそうに思えるが、動作そのものは極めて短時間に行なわれるのでタイムラグは感じない。ミラー動作もないので動作音は非常に小さい
パナソニックのマイクロフォーサーズ機のように、背面液晶モニターのほかにEVFを設けてはおらず、ライヴビューによる撮影のみに機能を絞っている。そのためというわけではないが、今回オリンパスのカメラとしては初の「水準器」表示機能が装備された。モニター上で水平方向とあおり方向の2種類の傾きを確認できるので、風景や夜景撮影時に便利だろう
レンズマウント上部の社名ロゴの両サイドにステレオマイクを内蔵。ステレオリニアPCM/16bit 44.1kHzでの録音が可能だ
ボディの右側面にはUSB/AV端子とHDMIの端子が備わっている
グリップ部分にリチウムイオン充電池とSDメモリーカードスロットが収納される。バッテリーは「BLS-1」(1150mAh)で同社のE-620と共通。連続撮影枚数は300枚
標準ズームレンズだとバランスがイマイチ
ボディに金属外装を用いており、往年のハーフサイズ一眼レフ「Pen F」のイメージを踏襲しようとしている意図がよくわかる。カメラの容積的に同社「E」シリーズより小型で、金属外装の仕上げのよさも手伝って高級感は抜群。35mmフルサイズに対してハーフサイズにPenの名称を使用していたように、フォーサーズに対してマイクロフォーサーズ機種にはPenの名称を使用していくことになるようだ。
広角レンズと光学ビューファインダーを装着したところ
ただ、標準ズームレンズ(M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6)よりもさらに長い望遠レンズを装着すると、全長が長くなりすぎて前のめりになりやすい。広角レンズ(M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8)が同時に発売されることをあわせて考えると、望遠レンズ系は「E」シリーズ、広角レンズ系は「Pen」シリーズと使い分けるのがいいのかもしれない。
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