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WordPress 2.8登場!新ウィジェットAPIの使い方 (2/3)

2009年06月17日 14時00分更新

文●藤本 壱

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オリジナルウィジェットを作ってみよう

 実際にウィジェットを作ってみましょう。今回は簡単な例として、ブログの投稿数とコメント数を表示する「ステータス」というウィジェットを作成することにします。

ステータス表示ウィジェット

今回作成する「ステータス表示ウィジェット」



●クラスの定義

 まず、WP_Widgetクラスを継承して、クラスを定義します。ここでは、「WP_Widget_Status」というクラスを作ることにしました。空のPHPファイルを1つ作り、先頭に以下のようなコードを書きます。



class WP_Widget_Status extends WP_Widget {
  クラスの定義
}



●コンストラクタの定義

 次に、上のソースコードの「クラスの定義」の部分に、コンストラクタを定義します。コンストラクタの関数のパターンは、以下のようになります。


function クラス名() {
    $widget_ops = array('classname' => 'ウィジェットのクラス', 'description' => 'ウィジェットの概要');
    $this->WP_Widget('ウィジェットID', 'ウィジェット名', $widget_ops);
}


 ソースコード中、日本語で示した箇所は、以下の表のように定義します。

パラメータ等 内容
クラス名 ウィジェットのクラス名を指定します。
ウィジェットのクラス ウィジェット全体を囲む要素に割り当てるクラス(要素のclass属性)を指定します。
ウィジェットの概要 ウィジェットの設定画面に表示する概要を指定します。
ウィジェットID ウィジェットに割り当てるIDを、アルファベットの小文字で指定します。
ウィジェット名 ウィジェットの設定画面に表示するウィジェット名を指定します。

 今回の「ステータス表示ウィジェット」ではコンストラクタを以下のように定義しました。これでウィジェットの管理画面に、「ステータス表示ウィジェット」が表示されるようになります。


function WP_Widget_Status() {
    $widget_ops = array('classname' => 'widget_status', 'description' => '記事数/コメント数の表示');
    $this->WP_Widget('status', 'ステータス', $widget_ops);
}


ステータス表示ウィジェットがウィジェットの管理画面に表示される

ステータス表示ウィジェットがウィジェットの管理画面に表示される

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