コードを記述する
VBAマクロの基本
「Sub」~「End Sub」
Sub メッセージ表示()
End Sub
コードウィンドウに「Sub メッセージ表示」と入力し、[Enter]キーを押す。「()」と「End Sub」が自動的に表示される。これがひとつのマクロを表わす。
このコードの間に実行するコードを記述していく。マクロ名は日本語でもアルファベットでもOKだが、記号文字はほとんど使えないので注意。また数値を入れたいときは先頭文字以外にする。ここで作るのは「メッセージ表示」という名のマクロ。
POINT subと小文字で入力してもSubと大文字に自動変換される。
POINT 半角で入力される単語の間は半角空く。
メッセージを画面に表示する「MsgBox」
Sub メッセージ表示()
MsgBox "アクティブセルの値は"
End Sub
メッセージを画面に表示するコードは「MsgBox メッセージ」のかたちで記述する。
まずは「MsgBox」と記述し、表示させたい文字列を書く。文字列は、必ず半角の「""」で囲んで記述する。「MsgBox」と表示するメッセージの間には、半角スペースを入れる。
POINT 文字列は「""」で囲む。
セルの値を表示する「ActiveCell.Value」
Sub メッセージ表示()
MsgBox "アクティブセルの値は" & ActiveCell.Value
End Sub
選択しているセルの値が、文字列に続けて表示されるようにする。半角スペースを空けて「&」を入力。続けて「ActiveCell.Value」を入力する。これが選択しているセルの値を表わすVBAのコードだ。「ActiveCell」が現在選択しているセルを表わし、「Value」が値を表わすコード。間には「.(ピリオド)」を入れる。誤って全角文字で入力しないように気をつけよう。
POINT 文字列に連結して表示するには半角の「&」を使う。
改行するには「_」(アンダースコア)
Sub メッセージ表示()
MsgBox "アクティブセルの値は" & ActiveCell.Value & _
"です"
End Sub
VBAでは1行のコードがひとつの命令を表わすが、1行のコードが長くなったときは改行をして複数行を1つの命令とすることができる。半角を空けたあとに文字連結を意味する「&」を記述。さらに半角スペースを空けて「_」を書く。これが改行を表わす。
最後に「"です"」と記述する。これでメッセージを表示するマクロができた。スペルミスがないか実行する前によく確認しておこう。
POINT 「_」を使うと改行してもひとつのコードとして認識される。 ただし単語の途中では改行できない。
◆
次回からはVBAの基礎構文を順にマスターしていきます。まずは、「オブジェクト.メソッド構文」を具体例を挙げて紹介します! お楽しみに。
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本記事は「アスキードットPC 2007年2月号」の特別付録を元に、編集・再構成したものです。
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