「MobileMe」といえば、アップルが提供する統合インターネットサービスだ。毎年9800円を払うことで、「me.com」のメールアカウントや20GBぶんのオンラインストレージ(iDisk)を利用できる(Apple Storeで見る)。
そして6月17日、このMobileMeの新機能として、見当たらないiPhoneをネットで探せるサービスが追加される。現在開催している、アップルの開発者向けイベント「WWDC」の基調講演でも紹介されていたものだ。
家の鍵やケータイなど、普段持ち歩くものをどこかに置き忘れてどうしても見つからない!というのは、よくある話だろう。iPhoneだったら電話をかけてみればいいが、今いる場所の近くになければ探しようがない。
そこで役立つのが、この検索機能だ。準備はiPhoneを「iPhone OS 3.0」(6月17日に公開予定)にアップデートしておき、iPhone側のMobileMe設定で「iPhoneを探す」をオンにしておくだけ。端末が見当たらなくなったら、me.comにログインして「iPhoneを探す」機能にアクセスすると、端末のおおまかな場所が地図上に現れる。
同時にiPhoneに指示を出して、待機画面に「置き忘れました」といったオリジナルのメッセージを送信/表示することが可能だ。最悪の場合、遠隔消去を実行して、iPhoneを初期状態にリセットすることもできる。特にビジネスでiPhoneを使っている人などは、個人情報漏洩のリスクを減らせる意味で有効な機能かもしれない。
なお、アップルは、MobileMeのオンラインストレージ「iDisk」上にあるファイルをiPhoneから閲覧できるアプリの提供も予定している。詳細はMobileMeの新機能ページでチェックしてみよう。