日本に比べかなり厳しい通信環境
解決策は「3G」か「早起き」!?
残るライフラインは「電源」と「通信」である。
電源については、追加のテーブルタップで事足りる印象だ。ただし、ゲーム機や音楽プレイヤーなどのガジェットは、限りあるACアダプターを使うのがもったいないので、できるだけUSBケーブルを使って、USBハブかパソコンにつないで充電している。ACアダプターよりもケーブルの方がかさばらないので、荷物を減らすにも有効だ。
通信はアメリカ国内の場合、ほぼ「無線LAN」に頼る。展示会場のプレスルームでは、有線のブロードバンドサービスがある場合も多いのだが、基本は無線だ。アメリカは日本以上に公衆無線LANサービスが発達しており、かなりの場所で利用が可能だ。コンベンションセンター内やスターバックスなどのコーヒーショップは、たいていOKと考えていい。
ただし、問題が2つある。ひとつは高いこと。公衆無線LANサービスでは1日プランが用意されており、カードでその場決済ができるのだが、たいてい1日10~15ドル(約980~1470円)もする。
ふたつ目は「不安定」であること。特に、混雑するプレスルームやイベント開催初日のホテルでは、びっくりするくらい速度も接続も安定しない。だから、ホテルの回線は有線がいいのだが、ちょっとホテル代をけちってランクを落とすと、無線LANしかないホテルになってしまう。今回もE3初日には、たった数十MBの画像をアップロードするのに4時間かかるていたらくだった。自腹取材も多いフリーライターの身としては、課題のひとつである。
解決策としては、「アメリカ国内向けの3Gブロードバンドサービスに加入する」ことが挙げられる。ただし、こうしたサービスの多くは、日本国内のもの同様「その国に住んでいる」人向け。アメリカ国内で使える決済口座を持ち、月額制の料金で支払う。これでは契約は難しい。
ただし、先輩ライターである元麻布春男氏によれば、米Verizonで1日単位課金の「Mobile Broadband DayPass」プランを選択して、プリペイドカードで料金支払いをすると、旅行者でも3Gブロードバンドが利用できるという。日額15ドルと、こちらも決して安いサービスではないが、どこでも通信できるという「日本と同レベル」の環境が得られるのならば、納得できる価格だ。
![]() | Verizonが提供するモバイル向け1日通信サービス「Mobile Broadband DayPass」のウェブページ |
|---|
今回はスケジュールの都合もあり、Verizonのショップへ行く時間が作れそうにないため、このテクニックを実行することはできないが、次回の渡米時には、スケジュールを見つけて是非トライしてみたいと考えている。
今回の解決策は、もっと単純なものである。早起きして、朝イチ(7時から8時くらい)にプレスルームに入って仕事をするのだ。そのため最近は、できる限り会場から近いホテルを選ぶことにしている。この手法を私は、教えてくれた大物先輩評論家の名前を取り、密かに「麻倉方式」と呼んでいる。
やっぱり「早起きは三文の得」ということか。
■Amazon.co.jpで購入
この連載の記事
- 第39回 通信環境の常識はもはや変わった! 海外出張装備2010
- 第38回 2画面搭載ノート オンキヨーDXシリーズを試す
- 第37回 ポメラの新機種「DM20」の「プレミアム」とはなにか?
- 第36回 フルパワーCPUで長時間! 新Let'snote S8をテスト
- 第35回 AMD版CULV?「Congo」を採用したHP dm3aの魅力は?
- 第34回 VAIO Xを実現した開発と製造の秘密に迫る 後編
- 第33回 開発者インタビューで秘密に迫る「VAIO X」 前編
- 第32回 プリペイド通信内蔵ネットブック HP Mini 5101を試す
- 第31回 ThinkPad T400s 薄型と操作感、無線感度両立の秘訣
- 第30回 シャープの新モバイル端末 NetWalkerを最速レビュー
- この連載の一覧へ















