ジャストシステムは2日、日本語入力システム「ATOK 2009 for Mac」を7月17日に発売すると発表した。パッケージ販売に加えて、新たにMacでも月額300円の定額サービス「ATOK 定額制」を9月8日より始める。ラインアップは以下の通り。
製品名 | 価格 | 同梱物 |
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ATOK 2009 for Mac | 1万290円 | ATOK 2009 for Mac、乗換案内 駅名変換辞書 |
ATOK 2009 for Mac [プレミアム] | 1万4490円 | ATOK 2009 for Mac、乗換案内 駅名変換辞書、会社四季報 企業名変換辞書、ロングマン英英/英和辞典、明鏡国語辞典・ジーニアス英和/和英辞典/R.3 |
ATOK 2009 for Mac +Windows | 1万3440円 | ATOK 2009 for Mac、ATOK 2009 for Windows、乗換案内駅名変換 |
ATOK 定額制サービス | 月額300円 | その時点で最新版のATOK、乗換案内 駅名変換辞書 |
定額制サービスはすでにWindowsで実現していたが、このたびMac版でも対応することとなった。300円という金額で気軽に始められる点と、インターネットでアップデートするため、常に最新バージョンを入手できるという点が特徴だ。
定額制は、30日の無料体験が可能で、さらにサービスを申し込んだ月も無料で使える。ライセンス的には、1人で一緒に使わない限り10台までのインストールが可能だ(パッケージの場合は無制限)。なお、定額制が1年間使える「ATOK for Mac スターターパック 1Year版」も3200円で9月8日からダウンロード販売する。
このほか、各パッケージではアップグレード版も用意。また、ATOKの登録ユーザーを対象に直販で、7種類の辞書・辞典を同梱した「ATOK 2009 for Mac [大ヒット御礼パック] AAA優待版」を1万9950円で販売する。
2009では英語に強くなったぞ!
まず注目の新機能は、Windows版でも採用している英語入力支援「ATOK4E」が搭載されたという点。英語入力モードに切り替える(「shift」+「control」+「B」キー)ことで、自動的に変換推測が始まり、アルファベットを入力するごとに英単語の候補が絞り込まれていく。入力の手間を減らせるほか、綴りの間違いを防ぐことが可能だ。
ローマ字入力から英単語を表示する機能も備えた。例えば、「benri」と入力することで、「便利」という意味だとATOKが認識して、「convenience」や「convenient」といった英単語の候補を表示してくれる。
プレミアム版では、従来からあった明鏡国語辞典・ジーニアス英和/和英辞典/R.3に加えて、ロングマンの英英辞典/英和辞典を新たにプレミアムコンテンツとして追加した。例えば、英単語の候補を選んで「control」+「w」キーを押せば、その意味をすぐに調べられる。
「かな」の2度押しで日本語に変換!
日本語入力も、細かなアップデートが加わっている。例えば、「かな」キーの二度押しで、ローマ字を日本語に再変換する機能が搭載された。例えば、「今日は、」と打とうとして、「kyouha,」と入力してしまった場合、「かな」キーを2度押せば、「きょうは、」の状態に変換してくれる。
また、辞書に学習させない確定機能も用意された。従来、一度しか使わないような特殊な単語などでも、変換候補から選択してしまうと自動で学習されてしまうという状況があった。これを避けるために、「option」+「return」で変換候補を確定すると、学習しないように仕様が変わっている。
例えば、「トクシマイチタロウ」と入力して一度だけカタカナに変換する場合、「option」+「return」で学習させずに確定しておけば、次回に「とくしまいちたろう」と入力した際に「徳島一太郎」とカタカナの候補を出さずに漢字に変換してくれる。
そのほか、校正支援のために、四字熟語の誤りを指摘する機能を拡張した。例えば、「一触即発」を誤って「一発触発」と記憶していて、入力してしまった場合、「一触即発(いっしょくそくはつ)の誤り」と指摘してくれる。
対応OSは、Mac OS X 10.4.11/10.5以上。対応機種は、PowerPC G3以上かIntel CPU。