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| 2人の美女が掲げるのは、低価格パソコン向けチップセット「ION」を搭載するネットブック/ネットトップ。Atomマシンに優れた性能を与えるIONへの期待は大きい |
アジア最大のコンピュータ機器見本市「COMPUTEX TAIPEI 2009」が台湾台北市で2日から開催される。それに先立つ1日には、米NVIDIA社が同社CEOのジェン・スン・ファン(Jen-Hsun Huang)氏による記者説明会を開催。同社の進める「GPUコンピューティング」とWindows 7の親和性や、低価格パソコン向けチップセット「ION」などについて講演した。
Windows 7+GeForceで変革の年に
![]() | NVIDIA CEOのファン氏は、Windows 7でGPUコンピューティングが爆発的に広がると述べる |
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NVIDIAが、GPUの強力な並列演算能力を活用した「GPUコンピューティング」を強く推進していることは周知の話だが、ファン氏は、初めてOS自体にGPUコンピューティング(ファン氏はCPU-GPUコプロセッシングと呼称した)に対応する機能が備わるWindows 7の登場によって、「2009年は革命的な年になる」と述べる。
NVIDIAのGPUコンピューティングアーキテクチャー「CUDA」に対応するコンシューマー向けのアプリケーションは、ゲームはもちろん、写真やビデオ、HDビデオを駆使した「ビジュアルウェブ」などに広がりを見せている。そこに大きな「Tipping point」(爆発的な広がり始める点)をもたらすのが、Windows 7であるというのがファン氏の主張だ。
![]() | Atom+IONプラットフォームと、インテルのCore 2 Solo SU3500(1.40GHz)+インテルチップセットの比較。価格は安く、性能は圧倒的に優れる |
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ハードウェア面では、Atomプロセッサーと組み合わせる低価格かつ強力なIONチップセットが、今回の主役のひとつだ。同社GeForce/ION担当ジェネラルマネージャーのドリュー・ヘンリー(Drew Henry)氏はIONについて、「スモールでローパワーながら完全なPCエクスペリエンス」をもたらすものと定義。IONをいち早く採用した台湾エイサー社のネットトップ「AspireRevo」と、初のION搭載ネットブックである米レノボ社の「IdeaPad S12」を壇上で披露した。
![]() | ION搭載の「AspireRevo」(左)と「IdeaPad S12」を掲げるドリュー・ヘンリー氏 |
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さらにヘンリー氏は、Windows 7が備えるGPUコンピューティング機能「DirectX Compute」を実演してみせた。デモの内容は、1080pのハイビジョン動画を、携帯端末(ソニーのウォークマンA900海外版)向けにトランスコードしながら転送するというもの。GPUでトランスコードできるION搭載のAspireRevoは、1分31秒で転送が終了。対して、Atom+インテルチップセットのネットトップでは、転送開始直後に「終了まで約13分」という表示が出て、当然ながらデモ時間中には終わらなかった。
![]() | Windows 7の機能を使った、インテルプラットフォームとIONでのトランスコード速度比較。右のIONはすでに終わっているが、左のインテルは20%も進んでいない |
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ビデオ転送以外にも、Windows Media CenterがGPUを使った1080p動画のデコードアクセラレーションにも対応するなど、OSによるサポートはいろいろな部分に盛り込まれているようだ。今までは、OS以外にアプリケーションを導入しなくては使えなかったGPUコンピューティングを、OS自体が対応することで手軽に使えるようになると、その広がりに拍車がかかると期待できる。「Tipping pointの到来」というのも頷ける話だ。
そのほかにもヘンリー氏は、米エレクロトニック・アーツ社の最新ゲーム「The Sims 3」を例に、「ION搭載機ならインテルマシンの10倍速い」とアピール。また、60%のゲーマーがいまだWindows XPを使っていることを取り上げ、「Windows 7はSLI環境がより高速に動作する」として、ゲーマー層のWindows 7への移行を促した。
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| IONプラットフォーム上で動く「The Sims 3」。10倍速いと言うだけあって、軽快に動いていた | Windows 7のマルチタッチ機能「Windows Touch」を使い、日本産のCUDA対応ビデオ編集ソフト「LoiLoScope」をタッチ操作で扱うデモ |
目新しい新製品や新技術の発表こそなかったが、来るべきWindows 7では、GeForceやIONによるGPUコンピューティングが、いよいよ本格的な普及期を迎えるというNVIDIAの自信がうかがえる講演であった。ゲームユーザー以外には重視されていなかったGPUも、Windows 7では“第2のプロセッサー”として、一般ユーザーにも注目されるようになるかもしれない。
次のページでは、講演会場に展示されていたION搭載機やマザーボードをまとめて紹介しよう。
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