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完全解剖「名前とアドレス」 ― 第5回

複雑な関係を解きほぐして理解しよう

Windowsネットワークの名前と番号

2009年06月01日 09時00分更新

文● 横山哲也

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Windowsとコンピュータ名

 Windowsをインストールするには、コンピュータ名が必要だ。Windows Server 2008では、インストール中に適当な値が自動設定され、あとから管理者が変更するのが標準的なスタイルだが、コンピュータ名が必要なことには変わりがない。

 コンピュータ名は、ネットワーク通信の相手を指定するために使われる。自分のコンピュータ名はコントロールパネルの「システム」(または「コンピュータ」の「プロパティ」)で確認できる。さらに「システムの詳細設定」を選べば変更もできる(画面1)。ここで指定されたコンピュータ名は「ホスト名」とも呼ばれる。

画面1 システムのプロパティからWindowsのコンピュータ名を開く

 Windowsには他に「NetBIOS名」と呼ばれる名前がある。これも「コンピュータ名」である。このNetBIOS名は、画面1から「変更」をクリックし、「コンピュータ名/ドメイン名の変更」ダイアログボックスで「詳細」をクリックすれば確認できる(画面2)。Windows NT 4.0以前のコンピュータ名はNetBIOS名であり、DNSで使うホスト名は別に指定していた。しかし、Windows 2000からはコンピュータ名はDNSで使うホスト名となり、NetBIOS名はホスト名と同じ文字列が自動的に割り当てられる。こうしたことから、NetBIOS名とホスト名の違いを、普段は意識する必要ない。しかし、Windowsネットワークを深く理解し、トラブルに対処するには違いを意識する必要がある。

画面2 DNS名サフィックスとNetBIOS名の確認

 また、ホスト名には「DNSサフィックス」と呼ばれる追加文字列を指定できる。Active Directory環境では、Active Directoryに割り当てられたDNSのドメイン名が自動的にDNSサフィックスとして割り当てられる。また、ワークグループ環境では任意の文字列を設定できる。ホスト名にDNSサフィックスを連結し、最後に「.(ドット)」がついたものが「FQDN(Fully Qualified Domain Name)」である。

 Windowsのコンピュータ名は、FQDNが使われる場合とNetBIOS名が使われる場合がある。また、DNSサフィックスが同じコンピュータ同士が通信する場合はDNSサフィックスを省略できる。こうした規則が積み重なり、Windowsのネットワークは非常に複雑な仕組みになっている。このように複雑なWindowsネットワークの仕組みを理解するには、歴史を学ぶのが近道だ。とはいえ、現在使われていない仕組みを詳しく学んでも意味はないだろう。ここでは、現在のWindowsネットワークを理解するという目的に絞って歴史的な事情、つまり過去の仕様を簡単に紹介する。

(次ページ、「かつて使われたNetBEUIとNetBIOS」に続く)


 

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