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ニコニコ動画がゴールデンタイムの生番組で狙うもの

2009年06月06日 12時00分更新

文● 編集部

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ニコニコ動画を見ていない「一般」のユーザーを獲得したい

―― これまでもニコニコ動画は相当見られてきたと思います。

横澤 実はニコニコ動画は時間がなくて見られていません……。面白動画や音楽動画ばかりを見ています。

 既にいるニコニコ動画のコアなファンとは異なる、新しいユーザーをどうやって獲得するか。それを「一般化プロジェクト」と呼んでいて、その1つの試みが今回の「とりあえず生中(仮)」なんです。

とりあえず生中(仮)では、月曜日は「ガールズトーク」、火曜日は「ニュース」といったように、それぞれの曜日ごとにテーマを設けて生放送の番組を展開している


―― ニコニコ動画の生放送と考えると、人気動画「おっくせんまん!」を投稿したゴムさんのようなニコニコ動画内の人気アーティストが次々と出演するような番組を想像してしまいますが。

ゴム氏が歌う「おもいではおっくせんまん!」はいまや394万再生

横澤 ただ番組に呼ぶというのではなく、番組がユーザー生放送と「くっつく」という方向を考えています。今、ユーザー生放送同士がSkypeなどで直接チャットを始める「凸撃」というのがブームになっているんです。そういった形でつながりを広げていきたいですね。

 その中で、メジャーアーティストに混じってニコニコ動画の有名人が出てくるような、本当の意味での「クロスメディア」を実現していければと思っています。


―― 番組を作る上で苦労したところ、工夫した点はありましたか。

横澤 スタジオですね。もともと音声収録用のスタジオはあるんですが、動画撮影には向いていませんでした。今は執務室を1つつぶしてスタジオにしている状態です。欲を言えばもう少し広かったら色々なことができるなとか、2つあったら時間差なく切り替えができるなとか、そういうことは思っています。

 また、コメントに合わせてカメラワークを単純化していて、基本的には動かさないようにしているのもノウハウの1つです。コメントが動いているため、画面が動いていると見ている側が気持ち悪くなってしまうんです。なのでカメラを3台設置し、それをテンポ良く切り替えていくという感じですね。

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