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アクセス解析でわかるのは、「顧客」だけ?(その1)

2008年07月23日 09時00分更新

竹内 亮介/株式会社環 取締役 アクセス解析 シニアコンサルタント

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 こんにちは。竹内亮介です。
今回は、「解析データを使って、売上げに繋げて儲ける」ための第2弾です。

 唐突ですが、最初に。
アクセス解析でわかることとは何でしょうか?

 大抵のオーナーさんは、売上げに繋がった顧客が「どんな検索キーワード(フレーズ)を使っているか」「その他、どこから来たか」「どんなページを見ているか」といった答えをするのではないでしょうか。

 確かに、売上げに繋がった顧客が利用している検索キーワードを見て、その商品に関するコンテンツを充実させたりする事も大事です。というか、行う事で効果は上がります。

 ただ、ネットショップを訪問して購入に繋がるユーザーの割合(コンバージョン率・購入率)がどの位かというと、一般的なショップで1~3%ではないでしょうか。

 とすると、残りの90%以上のユーザーは訪問しても購入していないユーザーとなります。これらのユーザーの中には、偶然関係ないのに訪れてしまった方もいると思いますが、「欲しい商品があるのに、購入に至らない」つまり、ネットショップにある何らかの課題によって購入する前に止めてしまったユーザーもいるはずです。

購入しないユーザーの原因となるネットショップの課題

 ネットショップで購入しないユーザーが発生する原因はどんな事があるのでしょうか。

 それは、
●欲しい商品がネットショップにあるのにユーザーには見つけられない
●購入しようと思ったら、購入手続きにたどり着けない
●購入手続きが面倒なので、諦めてしまった
●購入したいけれど、希望する手段(支払など)がない

 といったことが考えられます。

 このような理由を見ると「そんな事はあるの?」と思われるかもしれません。

 ただ、実際に私のお客様のネットショップで売上げが伸び悩んでいるショップがありました。そこで、購入者に「どこを改善したらよいか」を聞いたところ、商品が見つけにくいという例がありました。商品数は100弱と多いわけではないのですが、実際にユーザーにとっては「使いにくさ」を感じる部分があったという事です。

本当にアクセス解析で課題は改善できるのか?

 では、ネットショップの課題をアクセス解析で改善できるのでしょうか。それは、「課題を発見するのはアクセス解析で可能」という事です。

 今回は、アクセス解析で課題を発見する方法を4つのうち1つを例にとって説明します。

【欲しい商品がネットショップにあるのにユーザーには見つけられない】
 ネットショップの場合、ショップの商品内容やターゲットにもよりますが、ある程度商品を並べて、繁盛している雰囲気を出す事が求められます(特に、ショッピングモール系)。

 ただ、100円ショップのように雑然としていると、商品がありそうな気がしますが、いざ商品を探そうとすると「どこにあるのだろう」という経験をした方がいるのではないかと思います。
 実際にそういう状況になった際に、皆さんはどうするでしょうか?多分、「店員に聞いてみる」「案内標識を見る」といった行動をするのではと思います。

 ネットショップでも同じです。ユーザーは、「お目当ての商品を検索してみる」「一覧から商品を探す」といった行動を起こすと考えられます。

 そうすると、訪問者が利用するのは「サイト内での検索」及び「商品一覧ページ」です。

 アクセス解析の『ページ解析(ページ別の詳細)』を利用すれば、確認する事ができます。その際に、商品一覧ページへのアクセスが上位に来ている場合、今度はそのページからの『移動先』を見てみましょう。

 実際にあるネットショップで見た際に、結果の移動先である商品に集中している事がありました。その商品は、トップページに掲載されていなかったこともあり、目立たなかったので、トップページに掲載したところ、アクセス数が大きく上昇したショップの例もあります。

 ほかについては、次回説明致しますが、まずは「自分のショップの商品がきちんとユーザーに訴求できているか」を見てみましょう。

【アクセス解析 用語解説】

■ ページ解析(ページ別の詳細)
ツールによって呼び方が変わりますが、ネットショップ内の各ページ毎のデータを確認できます。
「何回アクセスされたか」「訪問者は何人か」といった点のほか、「その前にどのページ(商品)を見ていたか」「次にどのページ(商品)を見たか」といったデータがわかります。

■ 移動先
ページ解析の一機能で、「次にどのページを見たか」が分かります(サイト内限定)。ネットショップの場合、商品ページからカートへの移動やカート内での遷移など、移動先を見ることで解決できる点が多くあります。

著者プロフィール

名前 竹内 亮介
※著者に直接問い合わせをする際は、お名前、会社名、サイトURLなどを明記してください。
会社 株式会社環
サイト http://www.kan-net.com/

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