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マーケットを知る

2006年08月11日 09時00分更新

前田 哲郎/アンダス株式会社

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 マーケティングにおいて新規顧客の獲得は「広告」に頼るところが大きいが、そのプランニングをする際、「誰に売りたいのか?」を一番に考える。
「誰に」が明確になったら、そのターゲットとするユーザーの「塊」がどこに存在しているのか?を踏まえメディアプランを立てていくことになる。
 また、商品開発をする場合においてもメインの販売チャネルを「Web」とするならば、Web上に存在しているユーザーの状況を把握し、その中で高いウェイトを占める「塊」をターゲットとした商品を開発すれば、より効果的だと言えるだろう。
 このような点を踏まえ、今回はWeb上に存在しているユーザーの状況を見てみよう。

1. インターネット利用者数

 インターネット白書の推計データによると、2005年12月のインターネット利用者数は7372万人。しかし実際には、総務省の発表している統計データで2005年12月末時点のそれは8529万人と1000万人以上も白書の予測を上回っている。また世帯普及率では87.0%といった状況だ。
 これら全体のインターネット利用者数は、現状を把握しておくという意味で頭に入れておく程度で良いだろう。

2. シチュエーション別のインターネット利用者数

 しかし、ひと言でインターネットユーザー(利用者)と言っても利用場所(勤務先・学校、自宅)、利用機器(PC、モバイル)などの様々なシチュエーションがある。どういったシチュエーションにどのくらいのユーザーが存在しているのかをきちんと把握しておこう。

3. インターネット利用者の年代別構成比

 このあたりの数字からWebマーケティングにおいて重要なファクターとなってくる。
 インターネットユーザー全体の中でどういったユーザーの「塊」のシェアが高いのか?
 2002年においてシェアが高いのは明らかに20~30代、次にシェアの高い40代との差は4%強もあった。しかし2005年になるとその差はほぼなくなっている。

※参考までに2005年の「性別 インターネット利用者の年代別構成比」も掲載しておく。当然ながら年をとることに比例し20代が30代、30代が40代へと移行していくわけだが、マーケットを牽引する「塊」がどこに存在するかを考えた場合別の指標を見てみたいと思う。

4. 人口ピラミッド

 これは総務省・統計局が発表している最新の「人口ピラミッド」(2004年10月1日現在推計人口・2005年3月14日公表) である。
 人口全体で見ると大きな山は2つある。昭和22年~24年に生まれた第一次ベビーブームの「塊」と昭和46年~49年に生まれた第二次ベビーブームの「塊」だ。
 この2つの山を見比べると第一次ベビーブームの方が高くなっている。しかし、これがインターネット利用者となると同じ分布といえるだろうか? それを検証するために「インターネットの年代別普及率」をみていこう。

5. インターネットの年代別普及率

 これについては資料がないため、インターネット白書及び総務省・統計局の資料を元に導き出してみよう。

「資料1-3-1 日本国内のインターネット利用者数推移」より、2004年のインターネット利用者は6917万人。30代を例に調べてみると2004年の総人口が1848万人でインターネット利用者数は6917万人×22.7%=1570万人となる。
 30代のインターネット利用者1570万人を30代の総人口1848万人で割ると30代のインターネット普及率は約85%だということが分かる。同様に20代~60代までを調査した結果を、グラフ(「年代別インターネット普及率」)にあらわしてみた。
 これを見ると前述した2つのベビーブームの「塊」を含む30代と50代では歴然とした差があることが分かる。

6. まとめ

 これまで見てきたものから、インターネットユーザー全体の中で中心となる「塊」は30代、中でも第二次ベビーブーム世代が重要なポジションを占めていることがわかったのではないだろうか。
 Webマーケティングにおいては、このことを踏まえプランニングするかしないかが大事なファクターとなってくるだろう。

著者プロフィール

名前 前田 哲郎
会社 アンダス株式会社
サイト http://www.andus.co.jp/

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