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注文フォームで去られないためのポイント(2)――必須でなくても、入力項目を減らす

2009年01月22日 20時10分更新

文●朝日奈 ゆか/株式会社ユンブル 代表取締役

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 前回に強調したとおり、ネットショップでの注文フォームの役割とは、お客さんが買い物の最後にレジで会計をする段階です。ここでは、なんといってもキモチよく買い物を終わらせてほしいものですね。
 そのために、ネットショップでは何ができるでしょうか。
 第一に、「お客さんの手間、面倒を省く」ということを考えましょう。

 みなさんのショップの注文フォームの項目は、全部でいくつあるでしょうか? 10項目? それは話にならないほど多いですね。支払いを済ませようとするお客さんに、10項目も聞く必要はありません。
 え? 注文後にアンケートをつけている? そうですか。では、そのアンケートを集めて、あなたのショップは何にどう利用しているのでしょうか? ほとんど活用していないのでは?

メアド、住所、支払方法だけを聞く

 注文してもらうにあたり、必要なのは、お客さんのメールアドレス、お届け先の住所、お支払い方法。この3つで十分です。電話番号を必須にしているのはなぜですか? 何かあった際に連絡をしたい? 何もないように販売するのが筋ですね。それでも事故的なことが発生すれば、メールで連絡をすればいいのです。

 郵送する宅配便の送付状にも、お客さんの電話番号を書く必要はありません。あて先に届かなければ、宅配業者からショップ側に連絡があります。
 繰り返しになりますが、電話番号覧は必須にする必要はありません。任意入力で十分です。

 先だって、あるショップで買い物をしようとしたところ、メールアドレスのほかに、電話番号、FAX番号、携帯番号、携帯メールアドレスまで入力する欄がありました。必須は、メールアドレス、電話番号、携帯番号、になっていました。
 携帯番号が必須になっていた時点で、私は買い物をとりやめました。知らせる必要性を感じなかったのと、そのショップが何を知ろうとしているのか不安になったからです。店の顧客リストに載せられるのでしょうが、「聞くだけ聞いて利用されないし、されても困る」と思いました。

 結論。

「注文フォームの入力項目は、任意の項目も最初から極力減らす」

 携帯番号、携帯メールアドレス、FAX番号、性別、年齢、生年月日は思い切って全部、削除します。趣味し好をたずねるアンケート欄も削除です。

 勇気を出して、「お客さんのことをできるだけたくさん聞きだそう」という意識をぐっとおさえ、「お客さんが買い物をしやすい状況」に徹してください

 うちの顧客のショップでは、このように注文フォームをごっそりリニューアルしただけで、20~30%も注文完了までの数が増えました。実績多数、です。

著者プロフィール

名前 朝日奈 ゆか info_email_01[アットマーク]yumble.com
※著者に直接問い合わせをする際は、お名前、会社名、サイトURLなどを明記してください。
会社 株式会社ユンブル
サイト http://www.yumble.com/

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