ペン入力とソフトキーボード
Windows 7では、ペンや指での「文字入力」機能が大幅に強化されている。面白いのは、現在画面に触れているのが「電磁誘導ペン」なのか「指」なのかを認識して、文字入力用のパネル「TIP」(Tablet Input Panel)の種類が自動的に切り替わることだ。そのため、「切り換え操作」をユーザーが意識することはほとんどない。
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指でのソフトキーボード入力
URLの入力欄などにフォーカスを合わせると、TIPを呼びだすためのボタンが現われるのは、Vistaと同様である。特にタッチで操作している場合には、このボタンが大きめに現われる。IE8では、URL入力時にこれまでの入力履歴と連動するので、最小限の入力で済むのもありがたい。
指でのURL入力
ペンの場合には、手書き文字入力が可能だ。英語や日本語はもちろん、中国語など複数の言語に対応している。今回は日本語と英語の入力を中心にテストした。
Windows 7の手書き文字入力の特徴は、文脈に応じた「スマートコレクション」と呼ばれる、予測変換・入力修正機能にある。日本語でも、漢字/かなの切り換えや修正ができるほか、英語の場合には、単語そのものの大幅な修正や、単語分割位置、スペースの調整といった、さまざまな「補正」が自動でなされて、入力を手助けする。
英文のペン入力
漢字かな混じり文の入力
動画では撮影のため、斜めに角度のついたディスプレー上に書き込む状態だったので、少々書きづらく、誤認識も多いように見える。しかし、本体をタブレットモードにして書いた場合には、さほどストレスは感じなかったことをつけ加えておく。
なお日本語入力の場合には、「ひらがなで速記的に入力して、あとから漢字に変換」することも、もちろん可能だ。入力文字列を選んでTIPを呼びだすと「再変換モード」になるので、これをうまく使うのが、スムーズなペン入力のコツになりそうだ。
ひらがなを中心とした入力
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動画で見てもらうとよくわかると思うが、Windows 7でのタッチ・ペン操作は、Vistaまでと比べて大きく改善されている。マルチタッチ動作については、アプリケーションの作り込みの問題からか、どうもまだ完全には生かせていない印象も受けるが、そのあたりは時間が解決してくれるだろう。
また、今回はスクリーン上にタッチセンサーが搭載されたTouchSmart tx2でテストしたが、マイクロソフトの説明によれば、「マルチタッチはマウスパッドのように、画面とは別の場所に実装されている場合でも有効になるはず」とのこと。マルチタッチ対応のタッチパッドを備えるノートパソコンも登場しつつある現状を鑑みると、Windows 7搭載パソコンが登場する頃には、意外と多くの製品で活用できそうだ。
特に有望そうだと感じたのは、マルチタッチセンサーをディスプレーに備えたネットブックだ。ウェブ閲覧やちょっとした文字入力ならば、いままでの「タッチセンサー搭載小型ノート」よりかなり快適になるだろう。そこを狙った製品の登場を楽しみに待ちたい。
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