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ここがスゴいぞっ! iLife ’09 第5回

紙だからイイんです! デジカメ写真をアルバム化

2009年05月23日 16時00分更新

文● 小原裕太、広田稔/ASCII.jp編集部

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美麗テンプレを使いつつ、しっかりこだわれる

 そもそも、デジカメ写真をもとに紙のアルバムをゼロから作るとなると相当大変だ。アルバムに入れる写真を選ぶだけでも意外と手間なのに、写真ごとに貼り付ける位置を決めて、リサイズして、背景の色を指定して、文字を入れて……といった具合に、やることは山ほどある。

 こだわる人なら「このページにもう1枚写真を入れたいなぁ」と、作業途中にまた写真を選ぶステップに戻ったりするかもしれない。だが、そうやって突き詰めて行くうちに土日が終わって結局アルバムは作れなかった、なんてことになったら家族や友人に面目が立たない。

 その点、iPhotoなら、「テーマ」(テンプレート)を選んで写真を当てはめていくだけなので、かなり省力化できる。

 しかも、iPhotoが用意しているテーマのデザインが秀逸だ。余白の取り方や文字の置き方など、アップルお得意のツボをおさえた上品なレイアウトとなっている。テーマを選んで、そこに写真を自動で流し込むだけでも、それなりにカッコいい作品に仕上がってしまうのだ。

13種類から選べるテーマ

ピクチャブック

旅行

モダンライン

ファミリーアルバム

水彩

作品集

 お手軽にテーマを使うといっても、ユーザーがまったく自由にできないわけではない。選べる内容はテーマによって若干異なるが、基本的には以下のように、こだわりたい部分はちゃんとカスタマイズできるようになっている。

その1:表紙を選べる

テーマによって選べる内容は変わるが、例えば、タイトル付きで写真1点、タイトル付きで写真3点、写真のみといった感じで、いくつかの候補からレイアウトを選べる

その2:ページレイアウトを素早く変えられる

画面下の「レイアウト」ボタンから指示すれば、すぐにレイアウトが切り替わる

同じ写真を3点置くレイアウトでも、数種類から選べる

写真のフレーミングや見開きページに収めたい写真点数などに合わせて切り替えよう

その3:背景の色も選べる

単調な白バックが続くとちょっと飽きてしまう。ここぞという場面で、「背景」ボタンから別の色を選んでみるのもひとつの手だろう

その4:地図やトビラページも作れる

地図ページは旅行写真で威力を発揮する

あえて余白ページを設けて手書きのメッセージを添えてもいいだろう

文字のみのイントロページにも対応

地図ページはiPhoto '09から使用できるようになった、その名のとおり地図を掲載するページのことだ。ブックに配置した写真に位置情報(ジオタグ)が埋め込まれていれば、地図ページを配置するだけでその場所が示される

 さまざまなページレイアウトが用意されているので、同じテーマを使ったとしても作り手の個性が出るだろう。しかもユーザーがあれこれカスタマイズしても、基礎がしっかりしているのでレイアウトが崩れない。

 さらにオンラインで注文した、後日配送されたブックは、アップルらしい完成度を誇る。写真が多少アレでも、紙のアルバムとして出力するとソツなくまとまってしまうのが不思議だ。まさに「アップルマジック」と言えるだろう。

 春休みやゴールデンウィークなど、直近で撮り貯めた写真がある人も多いはず。また「ジューンブライド」の時期に結婚式をあげるという親戚・友人を撮る人もいるだろう。

 そうした思い出をブックという「作品」に昇華しておけば、何かのタイミングに見直したり、相手にプレゼントしたりできる。デジタル全盛の今でも、ブック(紙のアルバム)をコミュニケーションツールとして活用する余地はまだまだあるのだ。

 さて、お次はブックを作る手順をひと通り見ていこう。

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