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クチコミブログ広告市場・2007年度は31億9,500万円にまで成長か、矢野経済研究所

2008年02月28日 03時29分更新

文●通販旬報社

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 矢野経済研究所では「2008年版 クチコミブログ広告市場の実態と今後の展望」と称し、クチコミブログ広告市場に関する調査を実施した。対象は、クチコミブログ広告サービス提供企業14社、ブログ開設者 プレ9,788名 本調査 600名、ネットユーザー 949名。2007年10月~2008年1月にかけて、サービス提供企業へは直接面接取材、ブログ開設者およびネットユーザーへはインターネットアンケート調査を実施した。

 これによると、参入事業者数の増加にともない、市場は急速に拡大している。市場規模は2005年度(2005年4月~2006年3月)5,000万円、2006年度(2006年4月~2007年3月)9億3,000万円で推移したと見られ、参入事業者数が大幅に増えた2007年度(2007年4月~2008年3月)は31億9,500万円にまで成長すると見込まれる。

 今後も市場は、(1)ブロガー数のさらなる増加、(2)参入企業数の増加、(3)体験型案件の増加(リサーチ的活用)、(4)クロスメディアマーケティングの活発化、(5)案件規模の拡大と案件総額のボリューム増、(6)ブログクチコミ記事集約サービスなど周辺サービスによるニーズの増加――などの要因によって拡大していくと考えられる。こうした要因から、2008年度は60億1,000万円、2009年度は94億9,000万円、2010年度は132億5,000万円にまで成長すると予測した。

 また、ネット上の口コミ情報の活用経験者は80.1%だった。最も役立つネット上の口コミ情報は、「5.商品情報サイト・価格比較サイト」という回答率が最も高く、これに、「4.ネットショップのクチコミレビュー」、「1.個人が書いているブログ」が続く。これら3回答でネット上の口コミ情報活用経験者の81.2%を占めた。

 購入商品の口コミ実施経験者は「1.非常によくある」「2.よくある」「3.あまりない」とで全体の86.3%。口コミ伝達方法では、「1.会話や電話、メールなどで知人・友人・家族・恋人など顔見知りの人に」という回答が72.0%と圧倒的多数。これに「2.自分のホームページやブログに書き込みをして」という回答が23.6%で続いた。

 

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