リコーの「CX1」(関連記事)はぎゅっと締まったブラックボディがなかなかそそられるコンパクトデジカメである……が、中味はかなり普通じゃない。もちろん褒め言葉です。
なぜなら、普通のコンパクトデジカメで流行の「おまかせオート」とか「顔検出して笑顔でシャッター」的な一般受け機能より、連写とかダイナミックレンジを広げた写真とか、微妙にピント位置をずらした写真を連写してあとから最適なカットを選べるとか、カメラが水平になってるかどうか教えてくれる電子水準器とか、そんな「決定的な1枚を何とかして撮るぞ」機能に力を入れたカメラなのだ。
それで猫を撮ってみたのである。たとえばこんな感じ。
1枚目は普通の写真で、2枚目はダイナミックレンジを広げた写真。背景を見るとその違いが一目瞭然である。まあ、背景が白くトんでも全体に明るく撮れた方が猫が目立っていいって人は、通常撮影の写真を選べばよい。
デジカメを使ってる人はみな感じてると思うけど、明暗差が激しいとこで撮影すると、明るいとこが真っ白にトんじゃったり、逆にメインの被写体が暗く写ったりする。ダイナミックレンジがカメラの許容量を超えちゃってるからだ。で、CX1は明るい写真と暗い写真の両方を連写し、カメラ内で合成してダイナミックレンジが広い写真を作ってくれるのである。
とくに日差しを浴びた猫で有効なのだ。上の2枚目の写真は、日差しが当たってるとこでもちゃんと色も毛の様子も残ってるのがわかると思う。
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