X300からtype Pを操作したい!
公私ともにパソコン業界に関わって25年。今も、超小さなパソコンやガジェットが好きなところは変わらない。どこかのメーカーが極小・極軽量パソコンを発売すると聞けば、費用対効果や使う/使わないは置いておいて「買ってみよう」というのが大原則だ。
そんな筆者が今まで、最後の最後まで1%も後悔しなかった機器は、「HP100LX」と「HP200LX」という2台のハンドヘルドPCだけ。多くのミニパソコンは短いと一週間、長くても半年以内には、「最近○△□使っていませんねぇ〜」と誰かから指摘されるのがお決まりだ。
鳴り物入りで登場し、発売後しばらくは供給不足が話題になった「VAIO type P」も、筆者の手元で同じ運命をたどりそうだった(関連記事)。type Pと緩慢なWindows Vistaとの組み合わせは最悪だが、わずか600g強という重量は抜群のできだ。行く先々に持ち運んでいって、かつメールをやり取りする必要がある出張時のパソコンにはもってこいといえる。
しかし、自宅で腰を据えて原稿を書いたり、企画書やプレゼンテーション資料を作成するには、type Pの画面とキーボードのサイズは大きなハンデキャップだろう。
文章作成や写真編集には、筆者が所有している「ThinkPad X300」を利用したほうが楽なのだが、この方法ではデータの同期が億劫だ。USBメモリーやNAS、または「DropBox」のようなインターネットストレージなど、さまざまな手段はあるものの、それなりの設備や多少のネットワーク知識が必要だったりして、筆者の求めるものと何か違う。
そこで目をつけたのが、今回、筆者が衝動買いしたコレガのUSB切替器「CG-UMPC2RUL」。メインとサブのPCをUSBケーブルでつないで、操作しやすいメインPCからサブPCを遠隔操作できるという代物だ。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである。
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