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XPと本気でさよならするための Windows 7特集 ― 第7回

7の上でXPが動く? 噂の「Windows XPモード」とは

2009年05月18日 18時00分更新

文● 山本雅史

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Windows 7上で動く仮想マシンソフト「Windows XPモード」
Windows 7上で動く仮想マシンソフト「Windows XPモード」

 Windows 7には過去のアプリケーションとの互換性確保のため、今までのWindowsにない、新しい仕組みが導入される。それが「Windows XPモード」(以下XPM)である。本稿では、このXPMの実像を解説しよう。


基本はXP限定版「Virtual PC」

 XPMとは、簡単に言えば仮想マシンソフト「Virtual PC」を使って、Windows 7上の仮想環境でWindows XPを動かすものだ。これにより、VistaやWindows 7で動作しなかったXPのアプリケーションを動かせるようになる。

メニューに「Windows Virtual PC」が追加されるXPMをWindows 7にインストールすると、メニューに「Windows Virtual PC」が追加される。その下にある「Virtual Windows XP」がXPMの本体

 XPMを利用するにはハードウェア側の条件を満たす必要がある。まず、CPUが仮想化機能をサポートしていること。インテルのCPUなら「Intel VT」(Virtualization Technology)、AMDなら「AMD-V」といった機能をCPUが搭載していなくてはならない。最近のパソコンでは、多くが仮想化機能をサポートしたCPUを採用しているのだが、BIOSで機能がオフにされていたり、BIOSの設定に仮想化機能のオン/オフ設定がなかったりする場合もある。BIOSの設定に仮想化機能があれば、それをオンにしておけばよい。

XPMのハードウェア用件と主な機能XPMのハードウェア用件と主な機能

 仮想化機能を利用して2つのOSを同時に動かすため、CPUにある程度のパフォーマンスがないと、XPMは遅くて使いものにならない。現状最速クラスのCore i7やPhenom IIなら十分だろうが、当然ながら直にXPを動かした場合ほどの快適さはない。

 メモリーに関しては2GB以上。HDDはインストールに30GBほどが必要になる。ただし、このメモリーやHDDの量は、あくまで最低限の仕様。実用的にXPMを使うのならば、これ以上のメモリーやHDDが必要になる。

作った仮想マシンは設定を変更できる 割り当てメモリーを1GBまで増やしてみた
作った仮想マシンは設定を変更して、割り当てるメモリーを増やしたり、仮想マシンの保存場所を変更できる作成直後の仮想マシンはメモリーが256MBしか割り当てられていない。1GBまで増やしてみた

 XPMを使えるエディションも限られている。Windows 7のProfessional以上(Professional、Enterprise、Ultimate)のエディションだけで利用できる。個人ユーザーにとっては、ちょっと高い投資になりそうだ。XPMにはXPのOS自体が含まれている。そのため、XPを別に用意しなくても、Windows 7のライセンスだけで使える。

 XPMは64bit版のWindows 7上でも動作する(32bit版と64bit版のXPMが用意されている)。ホストOSとなるWindows 7には64bit版を使い、メインメモリーを8GBほど搭載すれば、XPMもそこそこ快適に動作するだろう。ホストOSが64bit版、ゲストOSとなるXPMは32bit版という組み合わせも問題なく利用できる。

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