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完全解剖「名前とアドレス」 ― 第3回

IPアドレスとの違いを理解しよう

EthernetでのID「MACアドレス」を理解する

2009年05月18日 09時00分更新

文● 遠藤哲

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MACアドレスとは何か

 EthernetのMACアドレス(Media Access Control Address)とは、物理的に接続されたネットワーク上のネットワークインターフェイスを識別するためのアドレスである。ネットワークインターフェイスカード(NIC)の製造時にMACアドレスがハードウェアに組み込まれるため、ハードウェアアドレスとも、物理アドレスとも呼ばれている。

 Windowsのコマンドプロンプトから“ipconfig /all”とコマンドを入力すると、Physical AddressとしてMACアドレスが表示される。

 MACアドレスは48ビット長(6バイト)のアドレス情報である。表記には16進数が用いられ、1バイト(16進数で2桁)単位に“-(ダッシュ)”や“:(コロン)”で区切って表わすことが多い。

 MACアドレスの最初の3バイトは「OUI(Organizationally Unique Identifier)」と呼ばれる番号で、IEEEで管理されるベンダーIDだ。残る3バイトは各ベンダーにおいて製品ごとに重複しないよう管理されている番号である。そのため、MACアドレスは世界中に1つしかないNICに固有の番号となっている。

 MACアドレスのフォーマットで、特別な意味を付与している部分が先頭の1バイト中にある。I/GビットとG/Lビットである(図1)。

図1 MACアドレスのフォーマット

 I/GビットのI/Gは「Individual Address(個別アドレス)/Group Address(グループアドレス)」の略であり、1のときにIndividual、0でGroupを示す。「G/L」はGlobalとLocalの略である。通常製品に設定されているMACアドレスは、I/Gが0(個別アドレス)、G/Lが0(グローバルアドレス)に設定されている。

 一般に、このような特殊ビットはアドレスの先頭(上位ビット)に割り当てられ、伝送路上に最初に送信されるようにすることが多い。しかし、MACアドレスの特殊ビットは最初の1バイトの下位ビット側に置かれている。

 Ethernetのデータ送信は1バイト単位に行なわれるが、その1バイトを送信する際、実は下位ビットから伝送路上に送出している。そのため表記上はMACアドレスのI/GビットとG/Lビットは先頭に表われないが、実際の伝送路上にはI/Gビット、G/Lビットの順に送信されるのである。

(次ページ、「マルチキャストアドレスのマッピング」に続く)


 

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