米マイクロソフト社は11日(現地時間)、米国ロサンゼルスで開催中の開発者向け国際会議「Tech・ED North America 2009」での講演で、Windows 7を今年のホリデーシーズン(クリスマスシーズン)までにリリースすると発表した。
Windows 7のリリース時期に関しては、これまで公式なアナウンスはなかった。マイクロソフトではOSのリリーススケジュールをおよそ3年ごととしているため、「Vistaから3年後の2010年1月が次のOSのリリース時期になるだろう」とコメントされていた程度である。
米国でホリデーシーズンと言えば、クリスマスシーズンにあたる。ただし日本とは異なり、クリスマス商戦は11月中旬から始まる。つまりこの時期に、Windows 7が搭載されたパソコンが店頭に並び、Windows 7のパッケージ版も同じ時期に発売されることになる。
また、ホリデーシーズンよりも1ヵ月前の10月末がマイクロソフト内での目標になっているとの情報もある。つまり、今後のスケジュールで何かトラブルが起こったとしても、11月末には必ずWindows 7がリリースできる体制が整ったといえる。
通常、OSの完成版にあたる製品候補版(RTM版)は、製品発売の3ヵ月前に完成する(編注:Windows Vistaでは2006年11月下旬にRTM版、2007年1月下旬に製品発売)。つまりクリスマスシーズンにWindows 7を搭載したパソコンが店頭に並ぶということは、Windows 7が完成するのは8月末頃ではないかと予想される。
一方で、同社Windows Business事業部担当上級副社長のビル・ベクティ(Bill Veghte)氏は、「Windows 7のリリースは、スケジュールよりもクオリティーにかかっている」ともコメントしている。そのため、最終的な日付に関しては明言されていない。