フィクサー的満足感で運営中
―― 管理人ではなく、サイトや掲載しているネタに注目してほしいわけですね。
セミマル 逆に「セミマルさんがすごい」などと言われたりするのは嫌ですね。別に自分が面白いことをやっているわけではないので。面白いことをしているのはほかの人で、1stでも2ndでも僕はただそれを拾ってきて紹介するだけなんですよ。そういう意味で、管理人個人に注目が集まるのはマイナスなんです。
―― 黒子的なスタイルですね。でも、私としては膨大な情報から有意なものを紡ぐ行為というのは賞賛されてもいいと思うんですよ。
セミマル そうですかねぇ、うーん。でも、確かに黒子的な意識は年々強くなっています。誰かが作った面白いものがないとウチのサイトは成り立たないので、クリエイターが一番という意識ですね。僕は、たまに飲み会でクリエイターに逢ったときに、肩を叩いて「あれスゴイよね、どうやって作ったの?」とかって裏話を聞いてみたりするのが好きというか。フィクサーみたいな(笑)
―― ちょっと分かります(笑)。それでずっと続けていられるというのは、すごく純粋なエネルギーですね。私なら、お金稼ぎや名誉欲を満たす方向に考えてしまいます。
セミマル 面白い人はいっぱいいて、あとはそれをどうやって多くの人に知ってもらうかだと思うんですよ。そこに知名度という壁があるじゃないですか。誰も知らない人の面白い作品は、そのままだと広まらない。それはもったいないじゃないですか。なら自分が紹介することで、微力ながら広まって、もっと有名なサイトも取り上げるようになって、より多くの人の目に触れられる。そういういいスパイラルを起こす可能性が作れると思うんですよね。それで、面白いものが皆に知れ渡ると、すごく嬉しいんです。
―― では、最後に今後の目標について聞かせてください。
セミマル 特にないです。どうしていこうというのがあまりなくて、やめようという理由もない。そんなふらふらした状態で、とりあえずやってようかなってくらいで。飽きたらやめればいいんですけど、「閉鎖します」っていったあとでやっぱりやりたくなることもありそうですし。
まあ、睡眠時間も十分にとって、実生活にも支障がない状況なら、こんな感じが続くと思います。
筆者紹介──古田雄介
元建設現場監督&元葬儀業者&現古銭マニア&毎週仕事で秋葉原と都内量販店に足繁く通う毎日を送る現デジタルライター。2ちゃんねるはハマると戻れなさそうなので、ROMとまとめサイトチェックで満足しています。「古田雄介のブログ」では、皆さんのお勧めサイトを募集中です。
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