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驚愕の結果! アルカリ乾電池性能比較実験! 第6回

大電流で電池も加熱! ミニ四駆で無茶してみた~コンビニPB軍団×100円ショップ帝国

2009年04月29日 19時00分更新

文● 藤山哲人

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ミニ四駆最高速度対決! 
大電流でパワフルな電池はどれだ?

 初めて100円ショップの電池が苦戦した大電流の寿命対決だが、メーカー製電池で見たように、

 大電流を放出したから短命なのかも?

 という可能性が大いにある。同じ電池容量なら、細く長く絞り出すか、太く短く大放出するかだ。つまり電池の特性というワケ。もしかしたら、最短命の電池141は恐るべき電流を放出して、エボルタをブッチ切る可能性だってあるのだ。

 それを示したのが次のグラフ。

 ASCII.jpが独自に開発(笑)したシャーシダイナモの速度変化だ。スピードは実際の速度ではなく、シャーシダイナモに仕込んだモーターが発電した電圧に対して、独自の係数(300)をかけて速度表記にしたもの。

 結果を見てみると、有名メーカーの電池では200km/hオーバーも見られたが、PB&100円ショップの大半は法定廷速度を守っての安全運転だ。

 2分半とあまりに短命なコーナン電池は、やはり大電流を放出したようで、最高速度214km/hをマークしてグループトップに躍り出た。とはいえグラフを見れば分かるとおり、1分もしないうちに速度を落としている。

アクセル開けすぎで、いっつも第1コーナーでクラッシュしてた、アノ人が目見浮かぶよ……。

 安定した高速クルーズを見せた(=大電流を取り出せる)のは、コジマの電池だ。国産の三菱からOEM供給を受けているだけに、メーカー並の成績が出てもおかしくない。

 多少は遅いもののロングライフでパワフルなのは、ファミリーマート(国産、OEM提供元非公開)。実験終了は48分オーバーと、他の電池を抜きん出いている。やはり国産電池は大電流で性能を発揮するのか?

 緑の線のセブンイレブンもなかなかに健闘。前半8分までは130km/hオーバーの高速クルーズだ。

 で、最短命だった電池141は?

 えーっ! 1分もしないうちから100km/h以下っすか!

 う~む……。

 短命だから大電流ってワケでもない電池の大博打がここにもあったかっ!

 さて、この速度グラフは、5秒間の平均値を取ったものなので、最大瞬間速度はグラフに出てこない。ということで、各電池の瞬間の最大スピードをまとめてみた。

 PB&100円ショップグループでの最速は、214km/hをマークしたコーナン。トップ意外はすべて200km/h以下で有名メーカーの成績には程遠い成績だが、2位に100円ショップの電池111が199km/hでランクイン。3位には国産三菱のOEM品、コジマが182km/hで滑り込む。

 寿命でも健闘したセブンイレブンとファミリーマートは、それぞれ4位と5位にランクインし、ハイパワー&ロングライフをアピールした結果となった。

 なおミニ四駆のレースは、数十秒で終わってしまう場合がほとんどなので、スタートから20秒の平均速度を計算してグラフ化したものも掲載しておこう。

 コーナンとセブンイレブンが169km/hでタイ。続いて、167km/hのコジマがダッシュに強いようだ。

(次のページへ続く)

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