ボタン類が少なく、見た目はシンプル
HDR-TG5Vはシンプルな操作系も特徴的だ。スイッチ類は本体背面上部のリング状のダイヤル(ズームレバーとなる)と、その中心にある録画スタート/ストップボタン、その左下にある静止画撮影ボタンのみだ。
シンプルな理由は、操作のほとんどをタッチパネルディスプレーで行なうため。電源のON/OFFボタンもなく、液晶を開けば撮影モードで起動する。
撮影モードで動画/静止画を切り替える場合、単にそれぞれの録画ボタンを押しても録画スタート/撮影となる。ただ、動画では16:9、静止画で4:3といった比率で撮るように設定しておいた際には、各モードで録画前に画面を確認しないと、どこまでが画面に入るかが分からない。
そこで、それぞれの録画ボタンを軽く半押しにすると、各モードでスタンバイ状態となる機能を搭載。必須の機能なので本機を使う際には覚えておきたい。
ソニーならではの便利なオート撮影モード
撮影操作は非常に手軽で「基本的に液晶を開けて録画ボタンを押すだけ」という簡単さは動画入門機としていいだろう。
撮影機能は、ダイナミックレンジを広げる「Dレンジオプティマイザー」と逆光補正機能、大人と子供を見分ける顔検出、笑顔を検出する「スマイルシャッター」など、同社のハンディカムおよびCyber-shotシリーズの機能が盛り込まれており、細かなマニュアル補正なしでもオートで確実にきれいな静止画、動画を撮るための工夫が凝らされている。
もちろんメニューから呼び出せばシーンセレクション(デジタルカメラのシーンプログラム)や露出、フォーカスまで細かく設定できるのだが、逆光補正や顔認識をオートにしておけば、ほとんどのケースでそれなりに撮れてしまうのでビデオカメラ初心者でも安心だ。