世界レベルでGPSを楽しめる
本体機能と付属ソフト
最近ではGPSを内蔵して撮影画像に位置情報を埋め込んで活用することができるデジタルカメラもあるが、本機は世界地図を内蔵して現在位置を確認でき、さらに動画の撮影位置の表示ができるのが特徴だ。
動画再生時に「地図表示」を選べば、撮影地点が画面上に表示され、どこでいつ撮ったのかをカメラ上で分かるのはなかなか面白い。特に、移動を繰り返すような旅行をしている人にとっては、すぐに経由地を確認できて楽しいだろう。
単に現在位置を表示するモードも用意されているため、ちょっとしたパーソナルナビ代わりにも使えそう。ポケットに忍ばせておけば便利かもしれない。
位置検出に関しては、ポケットから出して撮影して、すぐに電源をOFFにするような使い方でもきちんと撮影場所ごとに位置が記録されていた。散歩中にこまめに電源をON/OFFしながら周辺を撮るような用途では、測位のための時間を気にしなくていい。
ただし、電源をOFFにしたまま長い距離を移動した場合は、測位に30秒~1分程度かかるので少し待たなければならない。
位置情報は本体だけではなく、動画や静止画を管理できる付属ソフト「Picture Motion Browser」(PMB)でも地図を表示して確認できる。
位置情報が記録されている映像/画像は、サムネイルの上にコンパスのマークが表示される。このサムネイルを選択し「マップビュー」アイコンをクリックすることで地図が表示され、撮影した場所がすぐに確認できる。
ちなみに、PMBは画像解析により静止画像、動画内に含まれる顔をリストアップし、顔から画像を検索するといった面白い機能も搭載する。
動画の管理、編集は分割や結合編集、DVDなどへのライティングといった基本的なものが用意されているのみで、動画編集ソフトばりの機能があるわけではない。
「(DVDなどの)作品を作る!」という用途だと機能的に不足かもしれないが、「動画スナップを撮って保存する」という目的ならば十分だ。