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pixiv&ライブドアで、インターネット広告に新しい動き

2009年04月21日 09時01分更新

文● 吉川大郎/企画報道編集部

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「Open&Share」—— ライブドアの社是だという。

 その社是を具体化したようなサービス「Blogger Alliance」が、本日スタートした。

Blogger Allience
Blogger Alliance

 このサービスは、ライブドアのブログシステム/運用ノウハウを、システム提供と広告展開の2つの面で他社に提供しようというものだ。ブログシステムをASPとして提供するサービスを「livedoor Blog ASP」、協業企業と広告商品を展開する提携事業を「BR Media Partner」と呼ぶ。

 livedoor Blog ASPだが、ライブドアには10年来運用をしてきたデータセンター「livedoorデータホテル」や、それを元に展開し、280万人を誇る「livedoorブログ」、さらにポータルの運用実績とそのノウハウという武器がある。これらを、ブログのシステムを構築/運用するには資金もノウハウもない企業にASPとして提供する。

 提供されるブログシステムは、デザインもドメインも貸出先独自のものを持てるため、「livedoor」という単語が表に出ることはない。あくまでも自社サービスとして展開できる。ASPとしての価格は、初期費用は別途見積もりだが、1ブログユーザーあたり50円(サーバ、回線費用込み。ブログ事業者が対象)。大規模導入には月額40万円〜の固定プランも用意されている。

pixivブログ
pixivブログにアクセスすると、現在カウントダウンが行なわれている

注目は「pixivブログ」だ!

 今回の発表の目玉は、このlivedoor Blog ASPの初めての顧客が、今や大注目のイラストコミュニケーションサイト「pixiv」(関連記事)であるという点だろう。運営元のピクシブは、ユーザーが自分のイベントの告知に使ったりと、ブログの利用シーンを想定している。今までシステムを自社開発してきた同社がなぜ、livedoor Blog ASPを使うのか? 同社代表取締役の片桐孝憲氏は「ブログのシステムを作るというのは、WordやExcelを作るのと一緒」(それだけ大規模なもの)と言い、「こういうサービス(livedoor Blog ASP)が始まったのはチャンスだと思っています」とコメントした。

 pixivブログは今月23日から開始される。

片桐氏
ピクシブ代表取締役 片桐孝憲氏
BR Media Partner
BR Media Partnerの例。スポンサーや広告代理店にとってはクロスメディア展開が可能になり、媒体やライブドアにとっては提案力がアップするという

 次にBR Media Partnerだが、これはライブドアの口コミマーケティングの手法を使って、SNSをはじめとしたネットメディアや、新聞・雑誌・テレビ・ラジオと連携した広告商品を展開していこうというものだ。この、口コミマーケティングが行なわれるブログには、livedoor Blog ASPのパートナーも含まれ、livedoor Blog ASPを採用した企業にもお金が落ちるという仕組みだ。ライブドアは、提携メディアパートナーの数を2011年までに20媒体にしたいという。

 ライブドアが強調するのは、冒頭に掲げた「Open&Share」だ。自社のテクノロジーを他社にも使ってもらい、その利益をシェアしたいという思想である。もちろんサービスをタダで提供するわけではないが、「囲い込まない」「協業で伸ばす」という態度が、発表会では常に感じられた。この思想を背景に、Blogger AllianceはASPサービスで100社、メディア20媒体の参加を目指す。

出澤剛氏
ライブドア 代表取締役社長出澤剛氏

 新生ライブドアは、2年をかけて単月黒字、通期黒字を達成し、次の目標「売り上げ100億円」達成も視野に入ってきた。記者団からの「上場は?」との問いに、代表取締役社長出澤剛氏は「2007年に新設した会社なので、新規上場となる」と前置きしたうえで、「取り立てて決まってはいないが、そういう質問をしていただけること自体、考える時期に来ているのかなと」と答え、意欲を見せた。

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