このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

松村太郎の「ケータイが語る、ミクロな魅力」 第69回

「ケータイで初音ミク」の先にはさらに世界がある

2009年04月18日 21時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
広がる初音ミクの世界

【今週の1枚】どんどん広がっている初音ミクの世界。ケータイでは、まずau用サービスとしてスタートした「ミクと歌おう♪」。歌詞を入力すると10秒ほどで、初音ミクが歌う着うたをダウンロードできる

ケータイがくっぽいど

ケータイがくっぽいど

 今回紹介するのは、初音ミクでご存じであろう音声合成システム「VOCALOID(ボーカロイド)」をケータイ上で楽しめる「NetVOCALOID」。4月9日にauのケータイ向けにスタートした公式コンテンツ「ミクと歌おう♪」と「ケータイがくっぽいど」は、ケータイと音、音楽の関係に変化を与え始めた。

 ニコニコ動画などを見ると、Windows用のボーカロイドソフトを活用した作品が盛んに投稿されており、名作が数多く生み出されている状況と言っても過言ではない。

 これからも音楽のプロの存在は無くならないだろう。しかしそれ以外の世界が急に広がり、また親しまれるようになってきたのも、また事実。この新しい世界の広がりが、PCだけでなくケータイにも広がっていくとどうなるだろう。そんな1つの可能性を頭の片隅に置きながら、ヤマハのY2プロジェクトのオフィスを訪ねた。

 au向けの公式コンテンツとしてスタートした「ミクと歌おう♪」と「ケータイがくっぽいど」では、ケータイから文字を入力すると、あらかじめ選択してある楽曲やメロディ、拍子に合わせてボーカロイドの音声がサーバー上で合成され、着うたファイルをすぐにケータイにダウンロードして聞くことができる。

 たとえば「ミクと歌おう」ではバースデーソングを、自分の名前入りで合成するサービスがある。自分専用のバースデーソングがケータイに届くなんて、なかなか経験したことがない。そのほかにもクラシック曲を初音ミク風にアレンジして歌わせたり、クリエイターが作った楽曲をダウンロードしたりと、ケータイだけでも初音ミクの世界を楽しむことができる。

ミクと歌おうでバースデーソングを作成

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン