サムライジャパンの感動の裏で、実は一部のサイトに速度遅延が発生していた――。
ゴメス・コンサルティングがこのほど発表した「業界別サイトパフォーマンス動向」によると、3月23日のWBC準決勝、日本対アメリカ戦が行なわれた日は、Webサイトのパフォーマンスが落ちていたという。一例として、毎日新聞のWebサイトが9時台9.304秒、10時台16.319秒、11時台31.382秒と、試合終盤に向けて速度遅延が発生。さらにWBC決勝戦が行なわれた3月24日には、12時台37.976秒、13時台13.964秒、14時台29.763秒、15時台8.491秒、16時台20.413秒を計測したという。毎日新聞のWebサイトの3月平均速度は、3.209秒。場合によっては平均の10倍以上時間がかかったことになる。
なぜ毎日新聞が引き合いに出されているのかは不明だが(ちょっと気の毒ではある)、調査には同社の名を冠したWebサイトパフォーマンス測定ツールGomez Performance Networksを使ったとのこと。
ゴメス・コンサルティングはこのほか、業界別に平均表示速度や稼働率を計測しているが、平均表示速度が一番速いのは不動産業界で、1.665秒なのだという。
以下、彼らが計測したWebサイトの表示速度だ。併せてサイトの稼働率も計られている。測定期間は3月1日から3月28日、測定環境は、国内2カ所のデータセンターからインターネット環境を通して各Webサイトのトップページの表示速度を計測したものだという。
業界別の平均
業界 | 表示速度(秒) | サイト稼動率(%) | 前回比(秒) |
---|---|---|---|
銀行業界(14社) | 1.751 | 99.6 | -0.263 |
証券業界(9社) | 3.418 | 100 | 0.456 |
航空業界(8社) | 1.799 | 99.98 | -0.784 |
不動産業界(17社) | 1.665 | 99.94 | -0.612 |
新聞業界(5社) | 2.436 | 99.62 | -0.38 |
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