マイクロソフトは、メール/スケジュールサーバ「Exchange Server 2010」のベータ版を無償公開した。英語、日本語などに対応する期間限定版で、インストール後360日間利用できる。対応OSは64ビット版のWindows Server 2008とWindows Vista SP1。動作には、.NET Framework 3.5とWindows PowerShell 2.0が別途必要となる。
Exchange Server 2010は、現行のExchange Server 2007に続く次期バージョン。メールボックスの自動複製によるフェイルオーバ、一般ユーザーが自分で機能設定を行なえるセルフサービスなどの多数の新機能を搭載する。また、Webメールサーバ機能「Outlook Web Access」では、メールのスレッド表示が可能になり、WebブラウザもInternet Explorerに加え、FirefoxとSafariをサポートする。
ほかにユニークな新機能として、メールの誤送信を未然に防ぐ「Mail Tips機能」がある。これは、宛先メールアドレスに事前にルールを設定しておくと、ユーザーのメール送信前に警告を表示するもの。「社外のメールアドレス宛のメールには、送信時に確認をする」といった使い方ができるわけだ。
Exchange Server 2010の製品版出荷は、2009年下半期の予定。2010年上半期出荷予定のOffice 2010より一足早い出荷となる。