2003では……
別のセルに条件の分だけデータを用意する
たとえ条件がひとつだけでも、条件付きで平均を出すためにはDAVERAGE関数を使わなければならなかった。その際には、条件表の作成が必要だ。
複数の条件なら、必要な数だけの条件を作成しなければならず、手間がかる。J5セルの数式は「=DAVERAGE(B4:G19,E4,I7:I8)」となり、条件を入力したセルを指定している。
- J13セルに入った数式は
- =DAVERAGE(B4:G19,G4,I15:J16)
エラーが出たときの値を決定する
【論理関数】 IFERROR関数
- 書式=
- SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲1,条件1,[条件範囲2,条件2],…)
たとえば……
会員IDを入力すると、該当ナンバーの会員がいれば名前を表示し、
該当ナンバーの会員がいなければ空白を表示する。
2つの関数で設定していた内容が1つの関数でできる
VLOOKUP(ブイルックアップ)関数でデータを抽出する際、抽出するデータがないときは、セルにエラーが表示されてしまう。エラーを非表示にするために、Excel 2003ではIF(イフ)関数にISERROR(アイエスエラー)関数を組み合わせて使っていた。ISERROR関数で判定して、エラーであれば空白を返し、エラーでなければそのままの結果を返すという処理をIF関数で行なう仕組みだ。この2つの関数の役割が1つの関数でできるのがIFERROR(イフエラー)関数だ。
- C5セルに入った数式は
- =IFERROR(VLOOKUP($C$4,$B$10:$E$21,2,0)"")
たとえば上の表では、会員IDを入力すると、ゴルフ会員のリストから名前や住所を見つけて表示し、見つからなければ空白を表示している。IFERROR関数の引数の「値」には、VLOOKUP関数を設定している。会員IDを入力したC4セルを検索値として、リストから氏名、住所、TELを抽出する。
IFERROR関数に戻り、引数の「エラーの場合の値」には、会員IDが見つからなかった場合に表示させる値の空白を表す「""」を入力して数式を作成する。
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