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パワポで極める「ビジネス極意」 第8回

経営改革・新サービス企画書――実例で学ぶ「5枚プレゼン」

2009年04月20日 06時00分更新

文● 竹島愼一郎

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【1 コンセプト+具体案】
V(バリュー)はプロセスの大切さ

 贈り物では、豪華さや贈る場面ばかりに注目がいくが、接客業の基本は、そうしてあげたい「気持ち」をいかに理解しているかであると説いたものである。

Coloring
相性の良い2色のバランス

 緑色の濃淡と、ピンクのダブルバランスと見ることもできるが、中心となっている黒色も入れて3色のコンビネーションと見なすこともできる。


【2 コンセプト+具体案】
V(バリュー)は人間への愛しみ

 接客業は人をどうもてなすかが表の使命だが、ゲスト個人とその人が関心あることにどれだけ気づいてあげることが裏の使命として重要だと主張している。

Design
理念を「DISCO」に集約

 会社に必要な理念が、「DISCO」をそれぞれ頭文字とする5つの言葉にある、としてデザインの根幹に据えた。「言葉もデザインである」点に注目してほしい。


【3 コンセプト+具体案】
V(バリュー)は一瞬のひらめき

 人を喜ばせるには一瞬のひらめきが大切で、いちいち上司の決裁を受けているとチャンスを逃してしまう。想像力と自由裁量で決めるべきだと主張している。

Design
展開を見せる方法

 左側の下では、「喜」「興」「驚」「参」「飾」が順番に展開していることを表示した。そのページで触れている言葉を、ピンクとは濃淡の関係にあたる赤色にした。


【4 コンセプト+具体案】
V(バリュー)は人に頼らぬ責任感

 接客では、人の命令でやらされているという意識は禁物で、自分がその店の経営者になったつもりで、積極的に実行に移すべきだということを説いている。

Design
言葉遊びをしてみる

 右上は「参画する資格はまるでなし」と読む。粋な言葉、決め言葉、味のある言葉といったものは経験の重みが必要だが、どこかに「遊び」がほしい。


【5 コンセプト+具体案】
V(バリュー)は内面の美しさ

 建物や内装を飾ることは簡単だけど、日々の小さな行いを積み重ねていくのは意外と難しいし、人からの評価もない。それだから重要なのだと鼓舞している。

Design
ハート形をデザイン

 「社長の言葉」にあるようにハートが大事と指摘しているので、下に3つのハート形をデザインした。これは左右の境界を示すためのデザインでもある。


作成ポイント
テキスト入りの円をジグザグに配置する

テキスト入りの円をジグザグに配置

完成イメージ

 このように上下左右に整然と並べられた図形は、上と下、左と右の円をグループ化して「左右中央揃え」と「上下中央揃え」という操作を行なう。

 なお、テキストをあとで入れるとフォントサイズの変更など煩雑になるので、最初に円の中にテキストを入れ、「テキスト入りの円」をコピーしたあと、最後にテキストだけを書き換えるという方法をとる。


1 正円を描いて「喜」というテキストを入力し、フォントとフォントサイズを決定する。

2 テキスト入りの正円を[Shift]+[Ctrl]キーを押しながら上下左右にドラッグして上下左右に4つのコピーを作る。

3 上と下の正円を[Shift]キーを押しながらクリックして選択し、右クリックをして[グループ化]→[グループ化]をクリックする。左右でも同様の操作でグループ化する(中央はそのまま)。

4 すべての図形を選択し、[図形描画]の[配置]をクリックして[配置]→[左右中央揃え]と[上下中央揃え]をクリックする。

5 テキストを適当なものに書き換える。

6 テキスト入りの円と円の間に直線を描き入れ、背面に送る。

 次回も、5枚プレゼンのレイアウトの実例を3題、解説する予定です。


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