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爆速マシンでWindows 7をめざせ! 第3回

仮想マシンのWindows 7も快適な12GBメモリーの力!

2009年04月15日 13時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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仮想マシンのWindows 7ではAeroが使えない!?

 仮想マシンの作成と設定が完了したら、光学ドライブにWindows 7βのインストールDVDを挿入して、仮想マシンを起動する。Virtual PCのウインドウ内で、なんの問題もなく仮想マシンが起動。インストールDVDからWindows 7のインストールプログラムが起動する。

仮想マシンの中で動くWindows 7のインストーラー

仮想マシンの中で動くWindows 7のインストーラー

 少々問題だったのが、インストール手順の途中でDVDから仮想マシンHDDに必要なファイルをコピーするプロセスだ。「何か間違えたのか?」と思ったくらい遅く、このプロセスだけで数時間かかってしまった。これはDVDからのコピーではなく、インストールDVDの元になったISOイメージファイルをホスト側のHDDに置いて、仮想CD-ROMドライブとして割り当てればよかったのだ。

 その後はサクサクと進み、Windows 7が問題なく起動した。CPUもCore i7 965と正しく認識されている。でもタスクバーやウインドウ枠が不透明で、Aeroが有効になっていない。

めでたく起動した仮想マシン内のWindows 7

めでたく起動した仮想マシン内のWindows 7。ただしエクスペリエンスインデックスが評価されていない

 システム性能の目安となるWindowsエクスペリエンスインデックスを見てみると、評価がない。評価しようとしてみると、なんと「仮想マシン内では評価を実行できません」と出た。

仮想マシン内でWindowsエクスペリエンスインデックスを得ようとしてみたが

仮想マシン内でWindowsエクスペリエンスインデックスを得ようとしてみたが、「仮想マシン内ではできない」というつれないお返事

 デバイスマネージャーを見てみると、チップセットは「Intel 440BX」、GPU(ディスプレイアダプター)は「S3 Trio32/64」と認識されている。Virtual PCでは仮想マシンのハードウェアとして、これらのハードをエミュレーションするためだ。しかしどちらも10年以上前のデバイス。「よくWindows 7が動くものだ」と、変なところで感心してしまった(Virtual PC用に、Windows 7でもドライバーを用意していると考えるべきか)。これではAeroが動かないのも当たり前だ。

チップセットは440BX

Windows 7側から見える仮想マシンのハードウェア。チップセットは440BXで、USBがない

GPUはTrio 64

GPUはTrio 64。当然ながらDirectX 9/10には対応しない

 ちなみにVirtual PCの仮想マシンでは、なんとUSBすら対応していない。ストレージを使ってデータをやりとりするには、ホスト側のHDDの適当なドライブ/フォルダーを共有フォルダーに設定して、仮想ネットワークドライブとしてデータ交換するしかなさそうだ。

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