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驚愕の結果! アルカリ乾電池性能比較実験! 第4回

コンビニPB連合 VS 100円ショップ帝国勝負! 連続使用決戦!

2009年04月15日 17時00分更新

文● 藤山哲人

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なんと! 間欠1位のファミマが大敗っ!?

 予想通り波乱の戦いとなった連続利用決戦。なんと! 間欠利用では有名メーカーの記録をブチ破ったファミリーマートの電池が、まさかのビリから2番目っ!

 ご覧の通り中盤まで高い電圧をキープしていたファミリーマートは、7時間を過ぎたあたりから急激にパワーダウン! 「坂を転がり落ちる」なんて例えがあるが、グラフを見る限り「ガケに落ちちゃった」ってぐらいだ。終止電圧の0.9Vはかろうじてコーナンの電池より長持ちしているものの、

 その差はわずか1分30秒!

 実験終了の0.8Vではコーナンにも負けてしまうという、ギガマックスな下克上っぷりを見せてくれたファミマだ。とても間欠で1位になったとは思えない、スーパー・デラックスな大敗で、結果は9時間11分30秒となった。

 かたや間欠利用でも苦戦していたインドネシア産のコーナンは、連続利用でも苦戦し最下位に。一時はファミマの臨終を目にしてから逝くのか? と思いきや、こちらもガケを落ちる勢いで転落。9時間10分で終止電圧を割り込む結果になった。

 少し意外な展開を見せたのは、イオングループのミニストップ電池だ。中盤戦では、なんと一番高い電圧をしばらく保っており、7時間あたりまでトップ3と接戦を見せる。とはいえ、中盤でパワーを使い切ってしまったのか、徐々にパワーダウンが激しくなり10時間1分で終止電圧となる。だが、この結果はメーカー製の中堅グループに入るもので、連続利用での性能を発揮できたといえるだろう。

 メーカー製対決で間欠・連続利用ともに両刀使いのフタナリっぷりを見せてくれた三菱は、OEM製品もオールマイティさをアピール。コンビニ&PBブランドで第4位となったのは、国産三菱のOEM供給を受けているコジマ。10時間14分30秒で終止電圧であった。

 続いてIKEAが10時間24分で終止電圧の0.9Vを割り込む。しかし6~8時間あたりで一番高い電圧を保ち中盤の強さを見せつけた。が、それを越すと急にヘタリ出して1位と乖離、やがて2位よりも下回り、結果として第3位となった。

 予想に反して長持ちしたのは、中国産三菱のOEM供給を受けているローソンの100円電池! 30分も過ぎると電圧はビリから2位まで落ち込み、8時間半までその状態をキープ。しかし、その間に電力を温存していたのか後半の粘り勝ちだ。他社があれよアレヨと終止電圧を迎える中、順調に電圧をキープし10時間39分30秒まで頑張った。このコジマ、IKEA、ローソンのランキングは、間欠利用とまったく同じ順位で、いずれもオールマイティと言えるだろう。

 さて注目のコンビニ&PBブランド第1位は、間欠利用で5位と奮わなかったセブンイレブンが大奮起! 3~8時間は他社に最大電圧を譲るも上位グループを射程圏内に捕らえ、8時間を過ぎたあたりから他社がヘタって行くのを後ろに見ながら緩やかに終止電圧へ。結果11時間4分30秒で第1位を獲得した。

 次のグラフは、終止電圧を下回った時間を一覧にしたもの。

 小電流の連続利用では、セブンイレブンが圧勝! でも、セブンイレブンは4本で298円、かたや2位のローソンは4本100円というプライスだけに、どちらを選ぶか迷うところだ。

 なお間欠利用では、有名メーカー製の電池をブッチして第1位に輝いたファミリーマートの電池は、連続利用すると最下位から2番目になり、天国と地獄を見る。4本398円と少し高めのプライスなので、ファミマの電池は絶対に連続使用しちゃならん!

 1時間あたりのコストで見てみると、今回も10本199円のIKEA電池が圧勝。続いてローソンのコストパフォーマンスの良さが際立っている。

 そして、間欠利用では1位のファミリーマートだが、予想外に短命でかつ、他のコンビニ電池に比べ高いことが仇になり、1時間あたりのコストが10円オーバー! これは有名メーカーと同じ程度のコストパフォーマンスだ。

 この実験結果を元に、プライベートブランドの電池を選ぶなら次のような感じになるだろう。

(次のページへ続く)

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