フォーカルポイントコンピュータは9日、USB 2.0接続のハードウェアエンコーダー「turbo.264 HD」を4月下旬に発売すると発表した。価格はオープンで、直販価格は2万2800円。
QuickTimeで再生可能な動画ファイルを読み込んで、高画質と言われる「H.264」形式に変換する周辺機器。ビデオカメラなどで撮った動画をiPodやiPhoneで見たい、YouTubeにアップロードしたいという用途で役に立つ。解像度はフルHD(1080p)まで対応している。
一番の特徴は変換速度が速いという点。ムービーの変換は時間がかかる作業で、特に元の動画がHD映像だったり、H.264形式に圧縮するときは「重くなる」ことで知られる。CPUやグラフィックの性能が低いマシンでは、iMovieなどのビデオ編集ソフトで変換しようとするとかなり時間がかかるため、本製品のような専用のハードウェアが役に立つというわけだ。
製品には「turbo.264 HDソフトウェア」が付属する。「iPhone」「Sony PSP」「YouTube HD」といった9種類のプリセットから目的のものを選ぶだけで、すぐに最適な設定で変換できる(詳細はこちら)。
AVCHD対応のビデオカメラやデジタルカメラをMacにつなぎ、カメラ内のデータに直接アクセスして、AVCHDファイルを直接変換できるというのも特徴だ。そのほか、QuickTime Pro/iMovie/Final Cut Proといったソフトの書き出し時にも使える。
フォーカルポイントコンピュータによれば、AVCHDカメラで撮影した15分のクリップを元素材に使った場合、MacBook Pro 2.4GHz+iMovieでH.264形式に変換すると約1時間かかったが、本製品を使えば20分弱で済んだという。対応OSは、Mac OS X 10.5.6以上。CPUにIntel Core/Intel Core Duoを搭載したMacで動作する。