2003では……
検索条件を別のセルに設定しなければならなかった
DCOUNT(A)関数ではまず、関数を使う前にシート上に条件を入力しなければならない。データと同じ見出しを作成し、その下に「<=2007/1/31」と「全身」の2つの条件を入力する。
そしてデータベース関数からDCOUNTA関数を使い、条件を入力した範囲を指定して求めなければならないので、非常に面倒だった。
- I5セルに入った数式は
- =DCOUNTA(B4:G19,F4,I8:J9)
複数の条件にあったものの合計を出す
【数学/三角関数】 SUMIFS関数
- 書式=
- SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲1,条件1,[条件範囲2,条件2],…)
たとえば……特定の売り場で売られたクッキーのなかから、
「ゴルチョラ」というブランドのクッキーが何個売れたかがわかる。
- G5セルに入った数式は
- =SUMIFS(E5:E21,C5:C21,"渋谷7番街",D5:D21,"ゴルチョラ")
- H13セルに入った数式は
- =SUMIFS($E$5:$E$21,$C$5:$C$21,"渋谷7番街",$D$5:$D$21,G13)
「売場」と「ブランド」の2つの条件に合致したものを合計
SUMIFS(サムイフス)関数はCOUNTIFS関数と同様に、引数に複数の条件を指定できるため、今までのように条件をシート上に作成してDSUM関数で求める必要がなくなった。
上図は、SUMIFS関数を使って、全売り場でのクッキーの売上集計表から、「渋谷7番街」売り場で「ゴルチョラ」というブランド名のクッキーの売上個数を求めている。引数の「合計対象範囲」には合計する範囲のE5~E21セルを選択。「条件範囲1」にはC5~C21セルを範囲選択し、「条件1」には「"渋谷7番街"」を入力。「条件範囲2」にD5~D21セルを範囲選択し、「条件2」に「"ゴルチョラ"」を入力。[Enter]キーを押して確定すれば、2つの条件に当てはまった個数の合計が出る。
また、H13~H17セルのように、「渋谷7番街」売り場での、ブランド別の売上数が数式をコピーして求められる。この場合、セルの範囲は絶対参照にして、2つめの条件には「G13」のように、あらかじめ条件を入力したセル番地を指定する。
この連載の記事
-
第3回
ビジネス
Excel 2007の新関数AVERAGEIF(S)とIFERRORをマスター -
第1回
ビジネス
Excel 2007新関数を使えば仕事がスイスイ片づく - この連載の一覧へ