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Apple Storeイベント「Dream Classroom」

「自分を愛しなさい」 イネス・リグロンかく語りき

2009年04月08日 19時30分更新

文● 広田稔/ASCII.jp編集部 協力●谷分章優

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「仕事も子供も両立できます」

美馬:最後の質問は「学生にメッセージをお願いします」ということで……。

イネス:学生の皆さんにお送りしたいメッセージは、いまとても重要な問題──日本で子供の数が少ないということです。

 キャリアがあるからといって、子供や家族を持てないということはありませんし、子供がいるからキャリアを失うということでもないと思います。自分の人生をきちんと整理すれば、両立させることは可能だと思います。もちろんいい旦那さんを選ぶこともとても大切です。

美馬:私も学生時代にイネスと出会って、教えられた一番のことがそこだと思います。イネスと出会う前は、自分がどれだけすばらしい仕事を手に入れたとしても、結婚して子どもが生まれれば私はそのキャリアを捨てて子どもを見なきゃいけない、もしキャリアを取るのであれば子どもはひとりとかふたり、そんなに多くは持てないな──って考えていたんです。それか、実家に帰って私の両親と暮らして、私が仕事に行ってる時にはおじいちゃんやおばあちゃんに見てもらうとか、そういう手段しかないと。

 今皆さんと見たように、イネスはファイナリストや現役のミス・ジャパンのトレーニングだけでなく、世界のセレブリティが来日したときのお世話もしてる。プラス、自分の次の夢であるコスメのブランドを始めるための勉強もしてる。プラス、ひとりの奥さんであり母親なんです。どれも絶対に劣っていないし、どれひとつとして妥協していない。

 そういう彼女の元で生活をしていて感じたのは、このまま大きな夢を持って、すてきな旦那さんを見つけて子供を授かっても、イネスみたいにキャリアを持って上へ上へと目指していけるように──そうトレーニングしてくれているんだなということです。「世界大会に向けて」とか「ミス・ジャパンになるため」ではなくて、きっと人生をトレーニングしてくれているという。

イネス:ありがとう。

美馬:本当にお母さんみたいな存在なんですよね(笑)



 第4回のDream Classroomは10日(金)で、19時より映像作家/音楽家の高木正勝氏が登場する。続けて11日(土)16時から人気雑誌ブルータスの編集長、西田善太氏が第5回の講師を務める。


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