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Apple Storeイベント「Dream Classroom」

「自分を愛しなさい」 イネス・リグロンかく語りき

2009年04月08日 19時30分更新

文● 広田稔/ASCII.jp編集部 協力●谷分章優

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Dream Classroom

左が美馬寛子さん

「自分を愛しなさい」

イネス:(イネスさんが鏡に映る自分とキスしている写真を見せながら)この写真は私の一番のお気に入りです。私が一番大切にしていて、いつもファイナリストたちに言っているのは「自分を愛しなさい」ということ。

 自分を愛することによって、周りの人からも愛されます。自分を愛するということは自分を大切にすること。正しく食べて、運動して、水をたくさん飲んで、新聞を読んで。自分にいいことをすべてやるということが、自分を大切にすることだと思います。

 もうひとつ大切なのは、周囲から「これはできないだろう」とか「美しくない」といった、何かネガティブなことを言われたときはそれを無視することです。自分を尊敬している人は、ネガティブなコメントを投げかけられても「自分はできる」「自分は美しい」と自信を持っています。だから、そういうネガティブなコメントは無視してください。

 もしあなたの彼氏や旦那で「おまえはダメだ」と言うような人がいたら、そういうことは絶対に信じない。自分を大切にして、「自分はできる」ということを信じ続けるのが大切です。


「自分であり続けなさい」

イネス:(リラックスしているイネスさんの写真を見せながら)この写真で皆さんに伝えたいのは、どんな状況にいて、どんな人に囲まれていても「常に自分でいなさい」というメッセージです。

美馬:これは写真撮影のときではなくて、人と話していたり、ミーティングの待ち時間だったりするときのショットですね。例えば日本では「これから会議があります」って言われたら「次は何が起こるんだ」と身構えてしまいがちですが、イネスはそういう待ち時間でも常にイネスでいるんです。そういうことを皆さんに伝えたいと。

イネス:日本社会では、場面に合わせて人柄も変えてしまうという傾向がありますが、どんな場面でも常に自分であることを心がけることは重要ですよ。

美馬:これはミス・ユニバース・ジャパン2000年のファイナリスト、美元(みをん)さんと俳優の高島政信さんが結婚されたときのパーティーなんです。俳優としてすごく伝統のあるご家庭の結婚式なので、やはり「日本の儀式」という感じの演出だったんですよ。

 その時、美元さんはイネスに「イネス、本当にごめんね。招待するけど、日本風のコンサバティブ(伝統的、保守的)な式になるから、でも嫌がらずに来てね」と言ったそうです。イネスは「もちろんあなたの結婚式だから行くよ。その代わり、私はそういうコンサバティブな服は着ていかないから。ごめんね、それは合わせないから」と返事したそうです。美元さんは「もちろんイネスのことは8年も知ってるから、イネスの好きなようなドレスを着てきて」と言って(イネスは)このドレスを選んで式に行ったという。

イネス:人に影響を与える服を着たり、美しい格好をするのも大切だけど、常に自分らしい格好をすることも重要です。原宿の女の子たちの服装は私もすごく好きですが、中には格好だけで自分では自信がなくて、どういう風にふるまったらいいか分からないという子もいます。かっこいい服装をするなら、かっこよくふるまいなさいと。

 自分を忘れないというのは、海外に行くときにも重要なんですよ。自分が日本人であること、日本人の女性であることを常に自覚すべきで、フランスに行ったからといってフランス人っぽく振る舞う必要はありません。私も日本に来て、日本人っぽくなろうと思ったことはありませんし、常に自分らしくいること、自分らしく行動しましょう。

 でも海外に行ったときには、現地と同じような生活をしてみてください。私の(日本にいる)フランス人の友達には、フランスのレストランにしか行かないし、フランス人としか付き合わないという人もいます。でも私はそうするのではなくて、日本にいるんだから日本人と付き合って、日本人の友達をたくさん作って、日本食を食べている。日本語の音楽も好きで、EXILEも聴いています。そういう生活がとても大切だと思います。

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