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驚愕の結果! アルカリ乾電池性能比較実験! 第1回

有名メーカー対抗! 12時間耐久電池間欠使用レース!

2009年04月06日 14時00分更新

文● 藤山哲人

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エントリーした有名メーカーの電池たち

 実験にエントリーしたのは、次のメーカーの電池たち。いずれもどこかで見かけたことがある勇者たちだ。

メーカー 名称 型番 セット価格(実売) セット本数 使用推奨期限 生産国
東芝アルカリ1LR6AG 4EC357円4本2013年8月日本
ソニーSTAMINA EXLR6SG-4BC420円4本2013年8月日本
三洋アルカリ乾電池LR6D-4BPY320円4本2013年12月インドネシア
富士通ワイドレンジ性能 G PLUSLR6G-PLUS(4B)460円4本2012年8月日本
富士通R SPECLR6RS(4B)340円4本2013年2月日本
富士通デジタル機器対応 D RANGELR6DR(4B)530円4本2013年4月日本
パナソニックアルカリ乾電池LR6XJK/4B490円4本2013年10月日本
マクセルダイナミックボルテージLR6(T)4B490円4本2013年8月日本
パナソニックエボルタLR6EJK/4B590円4本2018年4月日本
DURACELLULTRA DIGITALMX1500980円16本2015年3月アメリカ
三菱POWERアルカリEXLR6(EXH)520円8本2014年1月日本

東芝 アルカリ1

ソニー STAMINA EX

三洋 アルカリ乾電池

富士通 ワイドレンジ性能 G PLUS

富士通 R SPEC

富士通 デジタル機器対応 D RANGE

パナソニック アルカリ乾電池

マクセル ダイナミックボルテージ

パナソニック エボルタ

DURACELL ULTRA DIGITAL

三菱 POWERアルカリEX

 富士通は用途に応じて3タイプの電池を用意しており、D RANGEはデジカメやミニ四駆、携帯電話の充電用電池といった大電流機器で性能を引き出せるタイプ。R SPECは、ラジオや携帯音楽プレイヤーといった比較的小電流で性能を発揮しコストパフォーマンスがよいとされている電池だ。G PLUSは小電流から大電流まで幅広く対応した電池となっている。

 ここに挙げたものがすべてではないが、近所のスーパーや電器屋さんで見かける電池はほぼカバーしているだろう。

 この中のどれが一番長持ちなのかを予測すると、実験結果をさらに楽しめるハズ。個人的には、携帯電話の充電用電池としてよく使われているオキシライド電池の起死回生として登場したパナソニックのエボルタが圧勝。続いて、富士通が3タイプのラインナップを用意しているので、一番高かったD RANGEが長持ちするハズ! と予測をしてみた。

実験結果! 惜しくも最下位になったのは!?

 今まで筆者が書いてきた原稿の中で最も実験時間が長く、繰り返しと暇とパソコンの電気代がかかった。しかも、無駄に豆電球を光らせ、何も生産せずに逝ってしまった電池たちの実験結果がコレだ!

 表は縦軸に電圧、横軸に経過時間を示しており、30分で点灯と休息のワンセットになっている。東芝、三菱、富士通D RANGEが12時間オーバーとなっているが、JISの目安としている終止電圧1.8Vをいち早く割ってしまったものはどれだろうか? グラフが混み入っていて見づらいので、グループ分けして整理してみよう。

 まずは調子が芳しくなかった、DURACELL、富士通G、ソニーから。

 DURACELLはアメリカで非常にポピュラーな電池メーカーだ。チョイスしたULTRA DIGITALは同社のアルカリ電池で一番イイヤツ。そのかいあってか、休息後の電圧は終始他を抜きん出ている。しかし、終止電圧の1.8Vを割ったのは10時間6分30秒と僅差ながら一番早くパワー切れしてしまった。

 一方、前半の1時間半ぐらいまでは頑張っていたソニーだが、中盤の5時間半ぐらいまでは、電圧の降下が早く苦戦。とはいえ、7時間を越したあたりから最後の踏ん張りを見せるも10時間7分30秒でアウト!

 富士通G PLUSは中盤に底力を見せ、電圧降下に耐えて見せたものの、後半で休息後にも電圧がなかなか回復せず、ソニーと同タイムの10時間7分30秒で終止電圧を下回っている。ワイドレンジ対応をうたっているが豆電球程度であれば、同社のR SPECの方が性能を発揮できるようだ。

 各社のグラフには特徴があるが、終止電圧の1.8Vに注目すると申し合わせたようにグラフが重なり、その差も1分というほとんど誤差の範囲と言っていい結果となった。

(次のページへ続く)

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