僕はツンデレより
デレデレが好きなんです!
──長島さんから、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の感想をいただけますか?
乙:主人公の桐乃がすごく自分とかぶるんですよね。僕は格闘技を通じて「オタク」が好きだっていうことを発信してますけど、桐乃の場合はそれができなくて悩んでるんですよね。そういう気持ちがすごいわかってしまって。
伏:長島さんもオタクを隠してる時期があったんですか?
乙:隠していたというわけじゃないんですけど、誰にも言わない時期はありましたね。そういうのもあったので、感情移入できましたね。
伏:ありがとうございます。では、長島さんが好きなキャラとなると、やはり桐乃ですか?
乙:はい。そうですね。
伏:桐乃、ムカつきませんでした(笑)?
乙:めっちゃ生意気なんですよね(笑)。でも最終的には可愛いという。それにしてもツン、多くないですか? ツンだらけですよね?
伏:そうなんです! 私もこんなに生意気なキャラでいいのかなって思う時があるんですけど、何故か人気あるんですよね、あいつ。もしかしたら、Mな読者が多いのかもしれません(笑)。長島さんは、ツンデレがお好きなんですか?
乙:うーん。僕はどっちかというとデレデレの方が好きですね。
伏:だとすると桐乃は(デレデレではないので)例外ってことになるんですかね?
乙:そうですね。
伏:ちなみに、他のライトノベルやアニメで好きなキャラは?
乙:基本的にコスプレしてるキャラはみんな好きですね。最近はヴィータがリアルに大好きですね(笑)。
伏:ヴィータいいですよね。私は『なのは』まだ二期までしか観てなくて、これから三期に入るところなんですけど、長島さん的な見所ってあります?
乙:今から、三期ですか。そーだな、うーん、アレを言いたいけど、言うとネタバレになっちゃうし(悩)。そうですね。やっぱり、なのはの責任感の強さと、みんながなのはを支えるっていう絆や友情の深さを実感できるところですかね。とにかく、本当にいいです。泣けます。僕は泣きましたね(笑)。
伏:それは楽しみです。なのはって三期で大きくなっちゃいましたけど、あれは長島さん的にありですか(笑)?
乙:僕は全然ありですね。あれぐらいなら(笑)。
『CLANNAD』で入場
そして「渚ぁーっ」と花道で叫びたい
伏:ところで長島さん、アニメ見る時間ってありますか? お忙しそうですけど。
乙:今はだいぶ、減りましたね。試合が決まってしまうと、どうしても時間が取れなくなってしまうので……。
伏:格闘家の方って、目がすごく大事ですよね。(アニメなど)制限されたりしないんですか?
乙:僕は後先考えず、アニメばっかり見てますね。生活がアニメ中心なんで。これがなくなると生活がなくなるのと同じですから。
伏:TVで「アニメを観ると強くなる」っておっしゃってましたね。「僕はアニメを観て、こんなに強くなった」って。やっぱり、アニメが強さの秘訣なんですか?
乙:そうですね。アニメは精神面(根性)で学べることが多いですからね。それを僕は3次元で実際にやる、っていう感じなので、秘訣と言えると思います。あのキャラは死にかけでもあんなに頑張ってるのに、こんな所で自分が負けていいはずがない、みたいな感じで(笑)。
伏:なるほど(笑)! では、燃える作品がお好きということですね。
乙:はい。燃えも萌えも両方好きですけど。
伏:聞いた話なのですが、長島さんは道場で一番強いから、(練習中に)かける音楽を選ぶ権利があって、アニソンをかけまくっているとか。やはりアニソンを聞きながら練習すると強くなれる?
乙:そうですよ。絶対いいですよ。テンション上がりますからね。
伏:布教もかねてですか?
乙:もちろんです。最初は米倉さんとか、かっこいい系のアニソンから入っていかせてますね。でも、やっぱりアニメっていう先入観からか、中々浸透させられませんね。でも、うち(道場)の代表は僕が入場で使った曲を着うたとかにしてるんで、確実に布教の手ごたえはありますね(笑)。
伏:直接お会いして思ったのですけど――――本当にオタクなんですね(笑)。
乙:いや、まだまだ僕程度じゃオタクとして認めてもらえないですよ。
伏:そんなことないです。長島さんは真のオタクです。
乙:それは嬉しいです。ありがとうございます。ところで伏見先生は『とらドラ!』がお好きらしいじゃないですか。
伏:私は原作小説のファンなんですけど、アニメもかなり面白いらしいですね。
乙:僕も好きですよ。アニメの方は試合があって、三話くらい録画したまま見れてないですけど、かなり楽しいですよね。大河(『とらドラ!』のヒロイン)可愛いですし。
伏:やっぱり、ツンデレ好きなんじゃないですか(笑)?
乙:そうかもしれないですね。でも、ツンデレを釘宮さんが担当するのはやばいですよ。僕は中毒患者なんで(笑)。
伏:(笑)。とすると、シャナもお好きなんですか?
乙:シャナも好きですね。でも、シャナよりも大河の方が好きかも知れないですね。
伏:ではそのうち、大河のコスプレが見られる日が来るかもしれないんですね。
乙:絶対来ると思いますよ。
伏:おおっ。その時は竜宮レナのコスプレをした時みたいに、(今度はナタではなく)木刀を持って。
乙:やりますか(笑)。僕的に、『CLANNAD』で入場して、みんなを泣かしてやろうかなって思ってるんですよ。「渚ぁーっ!」って花道でやってみたいんですけどね。
伏:ちゃんとTBS系列のアニメを絡めていい感じですね(笑)。個人的な興味からの質問なんですが、K-1、コスプレ、芸能活動、それぞれウエイトはどのくらいを占めているんですか?
乙:練習とアニメが4で、芸能活動が2くらいですかね。
伏:では、プライベートはほとんどない感じなんですね。
乙:そうですね。時間があったら家でアニメを見るか、寝てるかですね。
伏:芸能活動をしているときに練習したい、って思われたりしませんか?
乙:そういう時もありますね。移動時間の合間にアニメみたいな、とかも思いますよ。
伏:わかります。実は私も今、ありがたいことに結構忙しくて……。色々と面白い企画をやらせていただいているのですが、企画の仕事が忙しくて、なかなか小説が書けないという状況で……。さっきそのことを愚痴ってました(笑)。
乙:なるほど。
(次ページへ続く)