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対決!連写デジカメ ソニーHX1 vs カシオFC100

2009年03月25日 14時00分更新

文● 行正和義

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可変アングルの液晶ディスプレーはやはり便利

本体側面

背面の液晶ディスプレーは二重ヒンジにより、上下90度まで傾く。左側面にあるインターフェースは専用のマルチ端子で、付属ケーブルとアダプタを使ってコンポジットビデオ、USB、HDMIに出力できる

 実際に使ってみると、広角28mmから超望遠まで、1台で済ませられる利点は大きい。背面の可変アングル液晶ディスプレーも使い勝手がよく、腰元で低く構えても安定して撮影できる。やや残念なのはEVFを覗き込むと画像がかなり小さく見える点だ。望遠撮影時でも液晶ディスプレーで撮影したくなる。

撮影サンプル1(右はその拡大) 広角28mmはやはり使いやすい。色合いは鮮やかだが、低ISO感度時にも若干ざらついた印象となるのが残念。絞り優先モード1/320秒、F8、ISO 125、露出補正-0.3。元画像は3456×2592ドット。掲載用に800×600ドットにリサイズとトリミング。レタッチはしていない。以下同

撮影サンプル2 望遠での撮影。手持ちで光学20倍ズームはややきついものの、光学式手ぶれ補正と持ちやすいグリップもあってかなり無理がきく。プログラムオート、1/640秒、F5.2、ISO 125

 また、連写機能を持つデジタルカメラの多くが装備する、シャッターを押す前から画像をあらかじめ記録するプリキャプチャー系機能を持たない点は不満が残る。

撮影サンプル3 連写による撮影。連写時にも記録画素数は落ちないが、最大10枚という制限と連写後の記録の長さがやや使いづらい。プログラムオート、1/400秒、F4.5、ISO 125

連写画像のサンプル

連写画像のサンプル(10枚中4枚を掲載)。連写系のメニューは非常にシンプルで簡単に利用できる。しかしプリキャプチャー機能も欲しい。ウェブ掲載程度の記録画素数であれば、長く撮影したHD動画から静止画を切り出すほうが、シャッターチャンスを逃さない分確実だ

 光学20倍クラスの高倍率ズーム機のライバルとしては、オリンパス「SP-590UZ」やパナソニック「DMC-FZ28」、ニコン「COOLPIX P90」、キヤノン「PowerShot SX1IS」などが上げられる。

 持ち歩けるズーム機という点ではどの機種も実用度が高く、連写機能やハイビジョン動画撮影機能を持つ製品も少なくない。HX1は可変アングル液晶ディスプレーや強力な顔検出など、最新のサイバーショットの撮影機能を高倍率ズーム機に組み合わせたのがポイントとなる。旅行から運動会の撮影など幅白いシーンに活用できるだろう。

 続いては、カシオのEX-FC100を評価する。

                                                                                                                                     
DSC-HX1 のスペック
撮像素子1/2.4型 有効画素数910万画素「Exmor」CMOS
レンズ光学20倍ズーム
焦点距離 f5.0~100mm(35mmフィルムカメラ換算時:28~560mm)、F値 F2.8-5.2
ISO感度オート、ISO 125/200/400/800/1600/3200
動画撮影最大1440×1080ドット、毎秒30フレーム、mp4(MPEG-4/H.264)形式
ディスプレー3型ワイド(約23万ドット)
内蔵記録メモリー約11MB
メモリーカードメモリースティック デュオ/メモリースティックPROデュオ/メモリースティックPRO-HGデュオ
電源リチウムイオン充電池「NP-FH50」付属
撮影可能枚数約390枚
本体サイズ幅114.5×奥行き91.8×高さ82.8mm
重さ約504g(撮影時重量)
予想実売価格5万5000円前後

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