可変アングルの液晶ディスプレーはやはり便利
実際に使ってみると、広角28mmから超望遠まで、1台で済ませられる利点は大きい。背面の可変アングル液晶ディスプレーも使い勝手がよく、腰元で低く構えても安定して撮影できる。やや残念なのはEVFを覗き込むと画像がかなり小さく見える点だ。望遠撮影時でも液晶ディスプレーで撮影したくなる。
また、連写機能を持つデジタルカメラの多くが装備する、シャッターを押す前から画像をあらかじめ記録するプリキャプチャー系機能を持たない点は不満が残る。
光学20倍クラスの高倍率ズーム機のライバルとしては、オリンパス「SP-590UZ」やパナソニック「DMC-FZ28」、ニコン「COOLPIX P90」、キヤノン「PowerShot SX1IS」などが上げられる。
持ち歩けるズーム機という点ではどの機種も実用度が高く、連写機能やハイビジョン動画撮影機能を持つ製品も少なくない。HX1は可変アングル液晶ディスプレーや強力な顔検出など、最新のサイバーショットの撮影機能を高倍率ズーム機に組み合わせたのがポイントとなる。旅行から運動会の撮影など幅白いシーンに活用できるだろう。
続いては、カシオのEX-FC100を評価する。
DSC-HX1 のスペック | |
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撮像素子 | 1/2.4型 有効画素数910万画素「Exmor」CMOS |
レンズ | 光学20倍ズーム |
焦点距離 f5.0~100mm(35mmフィルムカメラ換算時:28~560mm)、F値 F2.8-5.2 | |
ISO感度 | オート、ISO 125/200/400/800/1600/3200 |
動画撮影 | 最大1440×1080ドット、毎秒30フレーム、mp4(MPEG-4/H.264)形式 |
ディスプレー | 3型ワイド(約23万ドット) |
内蔵記録メモリー | 約11MB |
メモリーカード | メモリースティック デュオ/メモリースティックPROデュオ/メモリースティックPRO-HGデュオ |
電源 | リチウムイオン充電池「NP-FH50」付属 |
撮影可能枚数 | 約390枚 |
本体サイズ | 幅114.5×奥行き91.8×高さ82.8mm |
重さ | 約504g(撮影時重量) |
予想実売価格 | 5万5000円前後 |