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Core i7搭載のスポーツカー風PC Studio XPS 435

2009年03月23日 15時00分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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動作音は意外にも静か

 性能を検証すべく、いくつかのベンチマークテストを計測した。テスト中に気付いたのだが、Studio XPS 435の動作音は、TDPの高いハイエンドCPUを搭載しているわりにかなり静かである。夜間に人気のない会議室でのテストの際、動作中もエアコンの音の方が大きいくらいだった。ファンが全力回転するとさすがに騒々しくなるが、ベンチマークテスト中でもそこまで大きな負荷が持続することはまれだった。

 グラフィックスカードの選択肢が少ないのと同様に、オーバークロックも特に重視はしていない。BIOSでの設定は、メモリーのタイミング設定や、CPUコアの倍率変更程度だ。試用機材はCPUが倍率固定のCore i7 920なので、コア倍率は定格の20倍以上には上げられなかった。

 ベンチマークテストしては定番の、PCMark Vantageと3DMark 06/Vantageで計測したデータを掲載する。ただし、評価機はなぜかメモリーモジュールが2枚(計4GB、OSは32bit版)しか装着されておらず、Core i7本来の性能を引き出すトリプルチャンネルが効かない状態だった。今回のベンチマークに及ぼす影響は軽微と予想されるが、本来の製品とは結果が異なる可能性がある。

評価機の主な仕様
CPU:Core i7 920(2.66GHz)|メモリー:DDR3-1066 4GB|グラフィックス:Radeon HD 4850(512MB)
HDD:500GB|OS:Windows Vista Ultimate 32bit版
PCMark Vantage
テスト項目 32bit版スコア
PCMark 5957
Memories 4794
TV and Movies 4711
Gaming 7397
Music 4735
Communications 4964
Productivity 4606
HDD 3678
3DMark06
テスト項目 スコア
3DMark 12928
CPU 4920
3DMark Vantage(Performance)
テスト項目 スコア
3DMark 7547
CPU 17101

コストパフォーマンスと拡張性のほどよい両立

 Studio XPS 435は拡張性に乏しかったStudio XPSとほぼ同価格帯で、充実した性能と拡張性を備えたコストパフォーマンスの高い製品に仕上がっている。ハイエンドGPUの2枚差しといったウルトラハイエンド構成を狙うには力不足な点もあるが、それ以外なら大抵の用途に答えられる。洒落たデザインの筐体も、所有欲を満たしてくれるだろう。

Studio XPS 435の主なスペック
CPU Core i7 965 Extreme Edition(3.20GHz)/Core i7 940(2.93GHz)/Core i7 920(2.66GHz)
メモリー DDR3-1066 3~24GB
グラフィックス Radeon HD 4870(1GB)/4850(512MB)
HDD 750GB~2TB
光学ドライブ 記録型BDドライブ、BDコンボドライブ、DVDスーパーマルチドライブ
テレビ機能 オプションで地上デジタル放送チューナー×1(32bit OSのみ)
サイズ 幅198×奥行き528×高さ493mm
OS Windows Vista Ultimate SP1/Home Premium SP1(32bit/64bit)
価格 13万9980円から

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