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SUPER GTに痛車が参戦! 初音ミクZ4密着レポート 第21回

SUPER GT開幕! 第1戦岡山 予選速報!

2009年03月21日 23時30分更新

文● 末岡大祐/Webアキバ編集部 写真/加藤智充

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ついにSUPER GT 2009シーズンが始まった!

これが開幕戦のドライバーたちだ!

 昨年度、途中参戦ながら多くの話題をさらった、「Studie GLAD Racing」が走らせる「初音ミクZ4」。今年は個人スポンサーからの支援を受け、開幕戦の岡山国際サーキットからフル参戦ということで、弥が上にも期待が高まる。

 去年はトラブルに泣かされたが、果たして今年は幸先の良いスタートは切れるのだろうか? フル参戦するチームを全戦密着するASCII.jpは、さっそく岡山国際サーキットへと飛んだ。

 練習走行を終えたミクZ4は、予選に備え、細部のチェックが行なわれており、菊地、田ヶ原両ドライバーの満足度も高そうだ。しかし、「やっぱり直線が遅くて、周りに置いて行かれるのが悔しいですね」と田ヶ原は語っていた。コーナリング速度には問題がないとのことなので、エンジンに手が入る日を楽しみにしたい。

 そして始まった予選。みんなの期待を乗せてついに出発だ! スターティングドライバーを務めるのは田ヶ原選手。先日のテスト、そして今日の練習走行とかなり走り込んだようで、期待できる。確かにストレートはキツそうだが、順調にラップしていくミクZ4。6周目に「1分39秒949」というベストタイムを叩き出し、その後、菊地選手にドライバーチェンジ。しかし、ものの数周で菊地選手がピットに戻ってきた。なんと、ボンネットから煙がでているではないか! もしや、もてぎの悪夢再び!? とピットに緊張が走る。しかし、メカニックがテキパキと処理をして再び出発。しかし、この時点で予選の時間がほとんど残っておらず、菊地選手はアタックする間もなく予選終了となってしまった。

 メカニックの方に聞いたところによると、煙の原因はブローバイガス(未燃焼の生ガス)が増えてオイルがにじんでしまい、そのオイルがパイプなどの熱で蒸発し、白煙が上がったように見えたとのこと。このトラブルは対処済みなので安心してもらいたい。

 さて、このようなマイナートラブルのせいで、不完全燃焼だった予選だが、なんと基準タイムがクリアできず、「予選落ち」という無念の結果になってしまった。嘆願書を提出し、決勝日の朝のフリー走行で規定タイムがクリアできれば、決勝に進出できるという。まるで、最終戦の富士と同じ状況になってしまったのである。

 ミクZ4は岡山国際サーキットを走るのは初めて。ドライバーの2人もミクZ4で岡山は初だ。それでいて、どんなトラブルが起こるか分からない開幕戦。それを考えれば、去年の富士から少しずつではあるが、着実に進化していると言える。チーム監督の鈴木氏は

オフシーズンは、より安全で壊れないマシンを目指して作り込んできました。そのおかげで、去年に比べたら格段に進歩したと思いますが、今日みたいに細かいマイナートラブルがまだ発生してしまいますね。しかし、シーズン前半のどこかで速さも求めたポテンシャルアップをする予定です! 応援してくださる方々には、いつもヒヤヒヤさせてしまって申し訳ありません

とコメント。田ヶ原選手はとても悔しそうだったが、

メカニックが非常に優秀でピットワークも格段に速くなっています! 細かい注文への対応も素早いですし、僕らドライバーも頑張らないと

と前向きに語ってくれた。

 果たして、明日は決勝グリッドにミクZ4を並べることができるのか!? 菊地選手、田ヶ原選手、頼みます!


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