「遊び」のある音楽プレーヤー
とはいえ、多少間違ったとしても、曲名/アルバム名を音声で読み上げてくれるのは結構便利だ。
アルバムを買った場合、シングルカットされていないアルバム独自の曲はなかなか名前がおぼえにくい(筆者だけ!?)。特にiPod shuffleでは、メモリー容量ピッタリに楽曲を自動で選んで同期してくれる「オートフィル」機能を使っていると、「今、流れている曲、すごく名曲なんだけど誰のだろう?」ということが起こりがちだった。第3世代より、液晶がなくてもその疑問を解決する糸口をつかめるようになったわけだ。
シチュエーションで見ると、満員電車で威力を発揮してくれるだろう。ポケットに手を入れてiPodを取り出すのが難しい状態でも、右耳のケーブルにあるコントローラーをちょいと押すだけで曲名/アーティスト名が確認できるのは便利だ。
読み間違えも、個人的にはそのズッコケ感がなかなか面白いと感じる。VoiceOverの読み上げ音声は、編集部で「ひと昔前のカーナビ」と評する声もあったようにどちらかといえば機械的だ。その機械的な声が、何のためらいもなく間違って読み上げている様は、ちょっと可笑しい。「これちゃんと読んでくれるかな?」と、次々と試したくなってしまう。
iPod shuffleは、第3世代でディスク容量も4GBと大容量化されて、メインのプレーヤーとしても十分に使えるようになった。しかも、実用的だけど、お茶目な「ジョーク」も混ぜてきてくれるVoiceOver機能付きだ。8800円と値段も安いので、新生活のお供のほか、プレゼントにも大いに役立ってくれるだろう。